表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おかしな国のアリス  作者: milky
chapter.1♡Cards of the heart
3/15

ep.3♡mad as a hatter






「ママ!眠れないよぉ…。楽しいお話、して?」


「ふふ、仕方ないわね。そうね…


あるところに、アリスという女の子がいました。

元気で明るく好奇心旺盛な彼女は、懐中時計を手に走っていく白ウサギを追って、不思議の国へと続く穴の中へと落ちて行きました。そして……」







♡♤♢♧






「疲れた!」


「おんぶとか嫌だからね!僕の骨が折れたら困るし」



こ、こいつ…!

信じられないほど失礼だな!



「もうあと少しだよ。ほら、この先に家が見えるでしょ?」



言われてみれば、リルが指差した先には一軒の家が建っていた。若緑色の木々ばかりが目に付く中、家があるのは珍しい。



「あそこが、オズウェルの家」


「オズウェルって誰?」


「ああ、いかれ帽子屋(マッド・ハッター)だよ」



小さく笑ってそう零す。


…いかれ帽子屋?

いかれてる、帽子屋さんってことかな。



ようやく家の前まで来ると、リルは迷うこと無くドアノブを回した。


こうして見ると、とてつも無く大きな家だ。



「オズウェルー?居るんでしょ、出てきてよ!」



大声でリルが呼んでも、家の中は静まり返ってる。まるで誰も住んでいないかのよう。



「オズウェル!面倒だからって隠れてないで出てきてよ!今日はアリスを…」



ガタガタガシャン!



「アリスだって?なんでそれを先に言わないんだい、このバカウサギ!」



凄まじく食器の割れる音に続いて現れたのは、見覚えのあるシルクハットの男だった。



「あ、あなた、あの時の…」


「ああ!覚えていてくれたんですね!私の愛しいアリス!」


「いや、あの…」


「ちょっとぉー、アリスが困ってるでしょ」



リルの言葉に帽子屋さんは申し訳なさそうに眉を寄せた。

前に公園で見た時は場違いすぎて変態にしか見えなかったけれど、この人もかなりの美形だ。この格好がここまで似合う人も珍しい。



「失礼しました。アリスが美しすぎて取り乱してしまいました。私、オズウェルと申します」



オズウェルさんはあたしの足元に跪くと、手の甲を取ってキスをした。


勘弁してくれよ…



「よ、よろしく…」



愛想笑いを浮かべながら、当然あたしは手の甲をスカートの裾で拭いた。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ