32/33
第1章~少女との出会い~
撃ち出された弾丸はやはり火属性と地属性。それらは混ざりあいながらまるで溶岩のような状態に変化をする。
「そんなことまで!?」
サンクチュアリに直撃し激しい衝撃が体全体に走る。だが、それだけでは終わらず次々にルリアさんは弾を撃ってきた。
「大丈夫だ…… しばらくすれば弾切れになるはず。その瞬間がチャンスだ」
小声で呟きサンクチュアリの維持に努める。弾を受け止めるたびに走る衝撃に必死に耐える。
だが、弾丸の雨はやむ気配をみせない。
「なんで…… なんで攻撃がやまない」
恨みがまし声を漏らすがそこへルリアさんはこちらの考えを見えすいたように言う。
「ヴァイス。弾切れを狙ってるなら無駄よ。私の銃は魔力を弾として撃っているの」
おいおい……そんなのってありかよ。んな銃は聞いたことがないぞ。
「ほら、早くしないと」
ルリアさんの顔がいじめることが心底楽しそうに笑う。
うわぁ…… これは急がないとルリアさん止まらなくなっちゃうよ……。