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第1章~少女との出会い~
「失言でした誠に申し訳ありませんでした」
誠心誠意謝ってみたがフィオナからは冷たい視線がとんできている。と、思いきやふっと視線が緩んだ。
「……。まあいいでしょう。今回は許します。だからもう無茶はしないで」
フィオナの目にはうっすら涙が浮かんでいる。
「ごめんな。また心配かけちまって」
頭に手をおきくしゃくしゃっと撫でる。その間フィオナは目を閉じ気持ち良さそうに、どこか安心したような表情をしていた。
そしてぼろぼろになった体を引きずりつつ病院へ向かった。