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易占の誘い  作者: 夜雨
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風天小畜:雲と風、兆しの空

「ちょっとそこのお兄さーん。そうそう、キミだよキミ。占いやってかない?え?自分には必要ないって?そんな事言わないで。え?胡散臭い?そんなそんな。ボクは純粋にキミを助けたくて声をかけたんだよ。キミの未来に、ちょっと不安な兆しがあってね。」


 そう声をかけながら、スーツの男に近づく。今回のターゲットだ。

「キミ、今何か迷ってることがあるよね?」

 スーツの男の眉がピクリと動き、驚いたような表情に変わるのを確認して、構わずに話を続ける。

「キミの望みは叶うんだけど、下方修正が必要みたいだ。望みと同時に強い風が吹いて、足元が揺らぐ。もしかしたら、命に関わる危険もあるかもしれない。特に明日の風が強い。善は急げと出ているから、もし望みを叶えたいなら急いだほうがいいかもね。」

 スーツの男は迷惑そうに、でも少し迷った顔をしながらその場を立ち去ろうとする。

 最後に、彼に占いの本質について伝えておこう。

「まぁ〜!信じるも信じないもキミ次第だよ。だけどね、信じる者は救われるって言うからね!」

 スーツの男は最後まで何も言い返せずに、その場を離れていった。さあ、後はどうなるか見届けるだけだ。


 —「娘をストーカーしてる男を殺してくれ。」だってさ。よほど表沙汰にできない事情があるんだろう ね。.....まあ、ボクには関係ないけど。ボクの役目は、ただ未来を見せてあげること。叶うはずもない恋を信じて、男は今日娘の元へ向かうだろう。でも今日は風が強い。そう、逆走した車が彼の元へ吹く日だ。足元が揺らぎ、彼はそのまま運命に飲まれていく......

 男には、それが起こる日を「明日」って伝えたけど、本当は今日なんだよね。

 ボクの占いをちゃんと信じてくれて良かったよ。善は急げってね。

  あ、もちろん、この占いを成立させるために、 ボクも少しだけ準備はしたけどね。

 未来はどうとだって変えるができるんだよ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

次回は占い師がどんな人間なのか、より深掘りできるような内容を想定しています!

新キャラも登場させますので、ぜひ次回も覗いてくれると嬉しいです。

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