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『助忠殺害の後、忠方速記伝承のこと』速記談6026

作者: 成城速記部

 舞人助忠は、同じ舞人の正連に殺されてしまった。このため、堀河天皇は、がっかりしたお気持ちでお過ごしになっていらっしゃったので、太政大臣源雅実公が、どうしてあのような者のために、そのようにお嘆きになるのですか、とお聞きになると、神楽の秘曲、胡飲酒、採桑老、これら三つのことは、助忠しか伝承していないのだ。これをどうして嘆かずにいられようか、と仰せになるので、雅実公は、神楽は帝御自身が伝承されていらっしゃいますので、助忠の息子が成長したら、最も素質がある者に、帝から御伝承なさいませ。採桑老は、天王寺の舞人をお召しになって習わせればよろしゅうございます。胡飲酒は、私がお教えいたしましょう、と申し上げた。堀河天皇は、助忠の息子のうち、兄忠方が雅実公から胡飲酒を伝承され、堀河天皇は弟近方に神楽の秘曲を伝承し、天王寺の舞人から採桑老を伝承された。兄忠方が、弟が二つ伝承されたのに、自分が一つであることに不満を述べたことを伝え聞いた堀河天皇は、文章博士に命じて、速記を伝承させたという。



教訓:兄だけ速記を伝承されてずるい、と、弟は言わなかったという。

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