第ニ話 車ン中
車内!
いてぇ~ズキズキする~クソいてぇ
《生きて》
「ハッいッて」
ンだぁ、あたまをぶつけたのかァ
「おはよう、元気~」
ア、だれだ。つか、ここどこだ
「アッッ」
なんだ、いきなりおしたおされた
「みてみて、何だと思う、コレ。答えはピストル~それでねぇお願いなんだけどぉ、あんまり動かないでくれる。できれば座っていて欲しいな~お姉さんの言うこと、聞けるかな」
「ワッわかった」
「良い返事」
おんなと、おとこ。コイツら、なにモンだ~
「ん~何か話したい事があるのかな~良いよ~話して~ロコモ君はさぁ、運転中は集中して全然話してくれないんだよねぇ」
ロコモ・・・おとこのなまえか。
「なぁ、アンタらなにモンだよ」
「お前こそ何者だ」
「あ~ロコモ君~子供に対してそんな言い方はダメだよ~ごめんね~ロコモ君、こう見えて、シャイボーイだから」
しゃいぼーいってなんだ
「私たちは ❰アンデクロ❱ って言う国の人です」
❰アンデクロ❱ ってアイツがいってたとこか
「さらに~ ❰特殊討伐部隊❱ 略して ❰特隊❱ で働いてるんだよ~」
とくたい、なんだソレ
「なんだよ、ソレ」
「主に ❰化物❱ とか ❰能力者❱ とか、要は国の面倒な仕事を押し付けられる人たちだよ。アッでも福利厚生だとか、労基とかには対応してるホワイトなとこで~す」
よくわかんねぇ
「分かって無いみたいですよ」
「あれ~これで分かんないか。ん~そうだね。人を殺す仕事だね」
ひとを、ころす。ン、じゃあオレはどうなるんだ。ころさらんのか。それはイヤだ
「大丈夫、大丈夫。君は死なないよ。だって君みたいに ❰怪物❱ になってんのに、死んでない人って珍しいからさ。保護されるよ」
とりあえず、オレはしなないのか
「アッでもォもしかしたら、研究とか実験とかで死んだ方がマシ、みたいな事にはなるかも」
え、ソレはイヤだ。いままでゴミみたいなじんせいだったんだ。それがつづくなら、にげてやる
«瞬間、車内に銃声が鳴り響く»
「先輩」
「言ったし、お願いしたよね」
うちやがった。ギリギリあたってねぇけど
「まっ頑張るからさ」
「頑張るって何をです」
そうだ、そうだ。なにをガンバンだよ
「 ヒ ミ ツ 」
コイツ
「そう言えばまだ名前聞いてなかったね、何て言うの」
アレ、まだ言ってなかったッけ
「━━□□━━」
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「って事で今日から色々よろしくね~アサ君」
なんでかわかんねぇけど、オレは今 ❰特隊❱ のホンブ、にいる。んで ❰特隊❱ ではたらくことになった。しかも、よくわかんねぇふくまできせられたし、ほん、みてぇなのもわたされた
「それじゃあ早速仕事の説明をします」
オレでもわかるか
「まず ❰特隊❱ は、大きな括りなんだ。実際には、全部で四つの部隊で構成されている。上から
❰第一部隊❱ 普段から重めの任務に当たってる、本当に同じ人間か疑いたくなるような人達
❰第二部隊❱ 上位の人は重めの任務だけど、基本的には ❰怪物❱ ❰能力者❱ 関係の任務が仕事
❰第三部隊❱ 私が隊長をやってる部隊だね。あっそうそう、私のことは、隊長って呼んでね。で、仕事だけど。通報があって、許可が降りたら戦闘。まっ大体外でパトロールして、書類系やったら一日が終わるよ
❰第四部隊❱ 人員不足だと、駆り出される感じだね。私達とは、結構関係してるとこだよ。手伝って貰ってるし
こんな感じだね。分かった」
「まぁなんとなく」
「で、今からアサ君にはパトロールに行ってもらいます」
きていきなり、しごとか
「オレひとりでいくのか」
「一人だと色々危険だから、基本は二人一組なんだ。でも、アサ君は来たばかりなので~ロコモ君と行ってもらいます」
え~このマジメそうなヤツと~
「 先輩、コイツ嫌そうですよ」
「え、イヤなの。アサ君、アサ君。ここだけの話、ロコモ君って結構優良物件だよ。今はこんなんだけど、仲良くなったら、メチャクチャ甘くなるよ」
「 やさしくなるってことか」
「面倒な事言わないで下さいよ」
ンでそんなこというんだよ
「やっぱ、オレひとりでいくぜ」
「あ~それはね出来ないんだよね」
どういうこッたァ
「上との交渉で、監視するならオーケー貰ったんだよ」
「・・・つまり」
「君一人じゃ生きてけ無いってこと」
まだ、在庫はある