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第十四話 作戦 決行 前日


「なぁシズカ、今日も登さんに攻撃当たると思うかァ」


「ハ、今日はワタシが当てるから」


ンじゃあ勝負だな


「・・・朝からって言ってたのに、昼前だよ」


今日が最後だってのにヨ


「君たちが、先生の教え子」


ア、だれだ。この、男


「初めまして、俺 ❰スバル❱ よろしく」


「シズカ、知ってるかァ」


「コイツが 《初めまして》 って言ってんのに、知ってると思うか」


それもそうだな


「先生来るまで遊んであげようか」


「登さんが来る前に、準備運動しとくか。アサは」


シズカがやるなら、オレもするぜぇ


「オレもヒマだし、やるぜ」


「ははっおもしろいな~」




▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼




「用ってなんです、先輩」


本部に来た直後に放送が入り、呼び出された


「アサ君のことだよ」


   アサの


「・・・昨日の、先生の用とも関係してるんですか」


先輩は昨日先生と、話があった


「あ~アレとは関係ないよ」


じゃあ何だ


「アサ君の調査が終わったんだよね~」


「・・・聞いてないですよ」


「言ってないもん」


この人は


「それで、アサ君の過去が分かった」


「その言い方だと、何かあったんですか」




▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼




「先生に傷を付けたって聞いたから、気になったけど、こんなもんか」


なにモンだよ、コイツ~


「おい、何してるんだ、スバル」


登さん


「見ての通り、遊んでただけですよ」


「コイツ、誰なんですか、登さん」


オレも気になってたぜ


「コイツは━━━」


「先生。自己紹介ぐらい一人でもできますよ」


さっさとしろよ


「 ❰第一部隊❱ 所属で、先生の教え子。歳は十九。シズカちゃんの、ニ個上で、ロコモさんの一個下。アサくんって、歳いくつ」


「十五か、十六。忘れた」


「自分の歳でしょ」


だって、忘れたンだもん。つか、なに笑ってンだよ


「ははっホントおもしろいな~こんなにもおもしろい人達、もっと早く紹介してくださいよ。先生」


「俺も三日前に知ったばかりだ。それに、お前。任務で居なかったろ」


「ははっそうでしたね」


ン~コイツ、笑ってンのかァ


「どうしたの、アサくん。俺の顔に何か付いてる」


「なんでもねぇよ」


なんッか、イヤだなコイツ


「で、登さん何で、こんなヤツ連れてきたんですか」


そうなのか


「まだ、言ってなかったな。今日はコイツが、お前達の相手をする」


えッ


「なんで」


登さんがするンじゃねぇのか


「俺も年を取っちまった。前までなら何とも無くやれたが、最近は良く疲れる。それに、酒が無いとやってられんってな訳で、今日の相手はコイツがする。安心しろ、経験はある」


よく分かンねぇけど、酒がなくなったから、やらねぇだけだよな


「今日はよろしく」


「ああ、それから。俺は帰る訳じゃない。見といてやる」


・・・ようはコイツを倒しゃあ、先生が相手になってくれるってことかァ




▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼




「アサ君はね、三歳の頃に多額の借金を抱えた母親が、消えたの」


 《消えた》 て言うのは、家から逃げ出したってことか


「で、それに怒った父親が、何故かアサ君に対して、怒りを見せた」


「何でですか」


「さぁ知らないよ。それに、理解もできない」


それは・・・そうか


「そして、五歳の時に父親は借金返済のため ❰能力者❱ であるアサ君を売った」


売るって、まさか


「 ❰フガルダール❱ の ❰能力者❱ のオークション、人身売買ってヤツだね」


「父親はどうなったんですか」


分かっている。その後なんて


「殺されたんじゃないかな」


「死体はなかったってことですか」


「まっそう言うことになるね」


死体がない、か


「でも、今アサが居るってことは、人身売買は━━━」


あの時、アサを見つけたあの時 ❰化物❱ の死体もあった


「 ❰フガルダール❱ は ❰炎の悪魔❱ の手によって滅ぼされた。恐らくそのときに現れた ❰化物❱ が移動中の車を襲ったんだろう」


 (     )


「アッでも、どうやって国から出ることができたんです。厳重なチェックがありますよね」


子どもを乗せて、国から出るなんてことできるのか


「これも何かの因果かな~ハァ本当、嫌になるよ」


因果


「 ❰教会❱ だよ。国もアレには関わりたがらないからね ❰教会❱ が作った、抜け道があるんじゃないかな」


「 ❰フガルダール❱ と ❰教会❱ に関わりがあるってことですか」


じゃなきゃ人身売買を手伝う理由がない


「・・・ん~どうなんだろうね ❰教会❱ が ❰フガルダール❱ と関わってもメリットがない。勿論、その逆も」


・・・じゃあなんで、抜け道を


「確証はないけど、一つあるよ」


「なんですか」


「 ❰教会❱ の教えには 《 ❰炎の悪魔❱ と共に》 何てのがあるでしょ。だから ❰教会❱ のヤツらが ❰炎の悪魔❱ と会いたい、何て考えてたら」


抜け道を作ったって訳か


「でも、だからって ❰フガルダール❱ にした理由が」


「分かってたんじゃないかな ❰炎の悪魔❱ の動きが」


あり得るのか、そんなこと


「   ロコモ君。明日の作戦なんだけど━━━」




▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼




「はぁはぁ、ハァ~」


疲れた~


「ははっもう、限界」


「うるさい、黙ってて」


そうだ、うるさぇぞ。こっちは疲れてンだ


「ンで、いつもより、疲れンだ」


登さんの方が強えぇのに


「 ❰能力❱ を使ったからだろうな」


 ❰能力❱ ってこんな疲れンだな


「今日は終わりだ。帰って休めよ」


「だって、じゃあねぇ~」


えッ待てよ


「明日は作戦決行の日ですよ」


「ああ。だからこそ、休め。動けない状態で来ても、足手まといなだけだ」


「ワタシは強くならなきゃ、いけないんです」


シズカ


「もう、二度とバディを死なせたくない。だから、もっとッ」


「ハイ、そこまで。安心しろ、お前達は俺を殺せるくらいには強くなった。自分で言うのも何だが、俺は ❰特隊❱ 一の実力を持ってる。文字通り、()()だ。そんな、俺を殺せるくらいになった。お前達を殺せるヤツなんて ❰炎の悪魔❱ くらいだ」


ンじゃあアイツらにも、勝てるってことか


「それに、明日は俺も居るんだ」


 (     )


『そうなの』


「言ってなかったか」


言ってねぇよ


「   そうだな。シズカ、お前が思っている以上にアサは強いぞ」


「オオ、オレは強いぜ」


登さんのおかげでなァ


「   アサ、死ぬなよ」


「死なねぇよ」

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