※シンデレラ嬢関連登場人物設定メモ
ネタバレ注意。
シンデレラ嬢は〜の
設定書付を試しに置いておきます。
出しとくな、しまっとけ!
って言われたら撤去します。
登場人物&周辺人物覚え書き
★登場人物
☆未登場人物(設定のみ存在)
☆リュシー(リュシエタ・ブランシュ)
ココノの母親。隣国アマーストの元伯爵家次女。
蝶よ花よと育てられた貴族令嬢だったが、リュシエタが17歳の時に父親が政敵に陥れられ、財産と爵位と領地を失い一家離散した。この際に弟は命を落とし、父と姉は行方知れずになる。握り締めていた宝石一掴み分のお金だけを懐に、母と二人辿り着いた隣の国で下町の小さな部屋を借りて暮らし始めたが、典型的な貴族女性だった母親はその生活に順応できず、食べず眠れず泣くばかりで床につきがちになり数年経たずに逝去した。住み込みで働き始めたヒース子爵家で、三年目に妻にメンタルをやられた子爵のお手つきになり、数ヶ月後に妊娠をきっかけに侍女を辞める。駆け込んだ下町の医師宅で子のいない医者老夫婦に助けられ、家事手伝いを条件に家の一角に住む事になる。出産後は家事以外に雇われお針子や雇われ雑用係など仕事を梯子しながらココノを育てた。手先は器用だが、育ちのせいで少し平民感覚とはズレてるところがある。緩くて優しい所が長所でもあり欠点でもある。
★ココノ(ココノ・ブランシュ→ココノ・ヒース)
下町産まれ下町育ち。超つよつよ雑草娘。
性格はポジティブ一直線。泣いてる暇があったら問題をぶっ壊せ、が基本方針。ぶっ壊せない問題は考えるだけ無駄とゴミ箱に突っ込むタイプ。性格は母親とは割と真反対。
料理と歌うことが得意で製菓が趣味。
父親は星になったと言われていて、母と老夫婦の手で育てられた。家族は母と、母を子供のように可愛がる老夫婦(特に縁組などはしていない)。物心着く6、7歳頃までは老夫婦が面倒を見てくれていた。母が仕事で家を開けている時は外に繰り出し、近所の似たような歳の子供(主に男子)に混ざって泥だらけで遊んで育った。鬼ごっこ、棒っきれを使った剣士ごっこ、ボール遊び、缶蹴りなど体を使う荒めの遊びを特に好んでいた様子。10歳頃から母親の仕事の手伝いをするようになり少し女の子として落ち着いてきて、12歳頃に火を使う許可を貰い、料理苦手の母に代わって料理をするようになる。庶民にはちょっと貴重品な砂糖を使った製菓を趣味として学び始め、この頃から将来の夢がパティシエになった。14歳の時、突然現れた本当の父親とやらに引き渡され、その後は推し活以下略である。
☆ヒース子爵(イアン・ヒース)
子爵家当主。
嫡男ひとり、庶子ひとり(ココノ)。
爵位こそ低いものの、長く王家に忠誠を誓ってる由緒ある家門。政略(お見合い)結婚でババを引いた不運な人。女の悪いとこを煮詰めたような妻を娶ってしまったので、仕事に逃げてる節がある。
無難に狭めの領地を治め、商会を切り盛りして家全体の財政を支えている。鬼姑騒動と鬼継母騒動で、だいぶ頭が寂しくなった。(特に頭頂部)
侍女であるリュシー(ココノ母)と懇ろになってしまったのは妻のヒスにMP削られて死にかけてたからです。リュシーの優しさが欠点として働いちまった事案でもあります。なお、関係は一度ではなく数ヶ月です。その後逃げるように辞めてしまったリュシーを三年ほど探していました。(子連れでいるのを見つけて生活の詳細を調べ、その時はそっと身を引きました)基本いいひとだけど、テンパると結構ダメな感じになる人。逆境に弱い。
☆子爵家嫡男(ハロルド・ヒース)
ココノの異母兄。既婚。
母親を反面教師にして育った真面目で閃きの強い商才持ち。子爵家に奉公に来ていた男爵家の三女と恋愛の末駆け落ち、のち結婚。
ココノが子爵家に来て嫁ぐまでの間に二人の接点は少ないが、毒母を撤去してくれたことには感謝をしている。隣国アマーストに商会の支店を出すことを考えており、それに関して時々ココノに相談の手紙を書いている。(しかしココノはまだアマーストの情報に疎いため、結局双子に丸投げして意見を貰っている)的確な返事が返ってくるのでココノの事をめちゃくちゃ信頼している。情報の出処が王太子なことは多分この先も知らないままだと思う。
★レティ(レティアータ・マルシア)
公爵家令嬢。家族は父母と兄ひとり。
数代前に王女が降嫁した、伝統のある家門。
小さい頃は妹が欲しいと思っていた。
実直で堅実な父親と貞淑で厳格な母親の元、典型的な上位貴族令嬢として育てられる。父と兄からの甘やかしがあったためか、基本の性格はふんわりおっとり。使用人にも気を使うなど気遣いが出来る子として認識されていたが、学園に行くまで「面倒見が良い」属性と「熱くなるとちょっとタガが外れる」属性があることは本人も知らなかった。地頭は良く飲み込みは早い方で、5歳から10年ほどかけるはずの淑女教育を半分程度で終わらせている。7歳の頃に王太子予定のエルドレッドと引き合わされ会っている。レティの頭脳と公爵家の後ろ盾が欲しいエルドレッドの実母の王妃から婚約を持ちかけられ婚約が内定した。その後、エルドレッドの立太子に合わせて正式に婚約が発表される。婚約当初は仲が良かったが、歳が進むにつれエルドレッドから何故か塩対応をされ始め、デビュタントのパーティー以降、贈り物もエスコートも無くなってしまい途方に暮れていた。王太子妃教育で城に上がる際に王妃にも度々相談していたが、結局二人の溝は埋まることなく例のパーティー騒動に至った。
娘が可愛い公爵と妹が可愛い兄はエルドレッドに対してかなりの憎悪を募らせている。
☆アーダル・マルシア
マルシア公爵家当主。政略結婚だが愛妻家。
王宮で文官(割と偉い)をやっている辣腕家。
国王とは同い歳で学友だったので、普通よりは親しい間柄である。
長男のあと長らく子が出来なかったため、レティが産まれた時には初の娘に飛び上がるほど喜んで可愛がりに可愛がり、話した!歩いた!と息子と一緒に大騒ぎ。結果、妻に「教育に悪影響が出ます!」「父親としての威厳を守りなさい!」とギッチリギチギチに絞められた。その後は娘に対する気持ちを七割抑えで接していたが、それでも充分甘やかしになってた模様。使用人の間ではギャップ萌えお父さんですねって思われてる。
☆ミリアル・マルシア
マルシア公爵家嫡男。既婚。レティの9歳上。
歳の離れた妹がとても可愛いシスコン兄。
見目よし成績よし剣の腕よしの実直優良物件だが、シスコンだけが玉に瑕。幼い頃から婚約者だった妻は、それを微笑ましいと思って見ている。三歳の息子持ち。
学園を出てすぐ入った王宮の騎士団に籍があり、爵位を譲られるまではそこにいる予定だが、早めに辞めて領地経営に携われと父親と妻にせっつかれている。レティが産まれた当時は妹!可愛い!妹!と父親と大盛り上がり。ミリアルの後を付いて歩く妹が可愛すぎて、立派なシスコンが爆誕した。(父は母に絞められたが、ミリアルはそれを逃れている)エルドレッドがすっぽかしたパーティーのエスコート役は父親と分担でこなしていた。エスコート誰すんの問題のとばっちりが妻にも行ったので、ミリアルの妻の実家もエルドレッドに対していい感情を持っていない。
★リリス(リリス・エルラン→リリス・ジューク)
未婚の母から産まれた。実父はジューク子爵。
育ちの関係で一時期はペシミストで自暴自棄なところがあった。ネガティブなしがらみさえなければ、芯が強いしっかり者の愛され上手。
冒険者御用達の料理屋の娘で、実家は祖父、祖母、母、義父、妹、弟(妹弟は異父兄弟)の大家族。7歳までは家族と家業の関係者に囲まれて、可愛い女の子として笑顔いっぱい愛情いっぱいで(平民としては)何不自由なく育った。
7歳の時に拐かし同然にジューク子爵家に引き取られ、貴族令嬢としてほぼ軟禁状態で育てられる。その後エルドレッドと出会うまでは絶望一直線だった。趣味は読書(現実逃避からそうなった)。婚約破棄騒動を機に自由になり、愛する人と添い遂げる事になった。
★ラアラ(ラアラ・エルラン)
リリスの母。
下町冒険者御用達の料理屋の元看板娘。
父母と馴染み客に可愛がられて育った、普通よりはちょっと芯の強い女性。貴族の遊びに泣かされたが、立ち直るのはとても早かった。料理洗濯家事掃除万能。口も達者で話し上手の聞き上手。
★ジューク子爵
モラハラ屑野郎。
★エルドレッド(エルドレッド・セルデン)
セルデン王国第一王子、王太子(その後廃嫡)。
王妃の第一子。同母に弟ひとり、妹ひとり。側妃の方に異母妹ふたり。
王族(王太子)ということでちょっと調子に乗ってはいるが、自分が凡才なことは分かってる凡才王子。側近候補には恵まれていたので、馬鹿なことしなけりゃ普通に王様になれた。
5歳から王太子教育を受けたが、進捗はいまいちだった。そのため、それを補うために王妃がレティとの婚約を望み、王妃→国王→公爵経由で婚約が決まった。
初対面こそ印象は良かったものの、自分より出来のいいレティに対して結構な劣等感を抱えており、年齢が進むにつれどうせ自分は何やったってパッとしない、と勉学運動共に投げやりに。思春期の反抗も手伝って、レティを遠ざける結果になった。(この辺は王族としては無責任だと父親に散々怒られたが結局改善しなかった)学園に入ってからは成績が公表されているので尚更周囲の目に劣等感を膨らませ、拗ねていた所をリリスに宥められた。凡才でもいいじゃないと言ってくれたリリスに惹かれ、例の騒動を起こす。
廃嫡後は義務を下ろしたおかげか、憑き物が落ちたように素直な性格に。リリスの家族に囲まれ、家族というものを初めて知った彼はリリスの弟妹を可愛がるお人好しなお兄さんにジョブチェンジした。
王から賜った腕輪魔道具は本人の魔力を使用して動くなんちゃってApplewatch。大まかGPS、大まか生死判定機能に断種の呪いがついている。
☆国王(ヘクター・セルデン)
普通よりは有能な王様。
天才タイプではなく秀才タイプ。努力の人。
自分に髪と目の色(とか色々)が似ている第一王子には殊更情を寄せ期待をかけていたが、それが逆に負担になってエルドレッドがグレてしまった。そのことに関しては結構後悔してるししんどいと思ってる。(王様なので口には出さないし出せない)
婚約破棄の処理の話し合いは、マルシア公爵と二人で数時間無言で過ごす羽目になったらしい。(お互い立場が立場なので言えないことが多すぎて、無言のお通夜になってしまった)(後日場を改め、お忍びで下町の酒場で話をした模様)
王妃とは幼少時からの婚約者で政略婚だが、夫婦としての信頼関係はある。側妃は王妃が選んで勧めた女性。家柄も悪くなく側妃なことを弁えていてどの派閥でもないという超無難物件。側妃ともパートナーとして上手くやれてる。
廃嫡したのでもうエルドレッドとは会う事はない。
(たまに生きてるかどうかの確認はしてる)
★ベル(エイベル・アマースト)
アマースト王国第一王子、王太子。
一卵性の双子の兄のほう。笑顔が怖い腹黒系。
母はセルデンのクレート公爵家の長女。
幼い頃に外交で訪れたセルデンの王宮で出会ったレティに一目惚れ(初恋)。エルドレッドと婚約済みなのをわかった上で未練残しまくりで引きずっていた。婚約を嫌がり届いた釣書を片っ端からゴミ箱に突っ込んでて、国王は頭抱えて困ってました(なので留学許可がぽんと出た)。レティとエルドレッドとの仲が良くないことを知ってワンチャン狙いでお忍び留学。
成績優秀、美形で爽やかマン。初恋が拗れて微妙にやきもち焼きになってしまってるところがあるとかないとか。
最初は暇つぶしがてらに噂の雑草令嬢を構っていたのだが、ベルは途中から(ココノがレティと仲良くなっていった辺りから)王太子の失脚の証拠集めと共に『将を射んと欲すればまず馬を射よ』の精神でココノの懐柔に取り組んでいた。
★アル(アラン・アマースト)
アマースト王国第二王子。
一卵性の双子の弟のほう。振り回される不憫枠。
母はセルデンのクレート公爵家の長女。
元々ベルと同じくらい優秀で美形だが、自己肯定感はベルより低め。(後述参照)婚約者ナシなのは、兄が婚約者いないのに自分が決めちゃダメでしょ、と思っていたから。
暇つぶしがてらに噂の雑草令嬢を構っていたのだが、途中から本格的に楽しくなってしまった模様。アルは第二王子(二番目)ということで無意識に自分のことを双子の必要ない方(スペアの方)と考え自己肯定感が少し迷子になっていて、イタズラは試し行動(自覚なし)の意味合いもあったので、それを厭う事なくむしろやり返すくらい真剣に『アル』に向き合ってくれるココノに自然に惹かれていき、パーティーでのココノの大立ち回りで完落ちしました。最近は自己肯定感も前より上がり、好いた女にしっかり好きになってもらうために自分磨きを頑張っているところ。だがまだ推しに負けている。頑張れアル!負けるなアル!
☆アマースト王妃(ローナ・クレート→ローナ・アマースト)
元セルデン王国のクレート公爵令嬢。双子の母。
アマーストの大学に留学した際に国王と知り合う機会があり、本来の婚約者が病を理由に降りたため、国王に娶られた。
クレート公爵家は外交特化の家なので、ローナも複数言語を習得しており、かつアマーストの大学で他国も含めた歴史、民俗学などを勉強していた事が結婚の決め手になった。他国との外交を主に担っている。双子に関しては、どちらもそこそこには幸せになって欲しいと思っており、上の子の婚約拒否には国王と同じに頭を抱えていた。留学許可を出したのはこの人で、『とっとと完全失恋してこい!』という意図だった。まさか上手い具合に漁夫の利して連れ帰ってくるとは思わなかった。ついでに下の子も片付くと思ってなかった。
〆
ざっとこれだけです。
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