6話 虎主
俺は最初狩ったの虎を解剖し、素材を納めた後、岩盤地帯を深入りした。
虚数空間に仕舞った素材は劣化の心配はない。俺は時間魔術で鮮度を保っているから。
途中は出来るだけ単独の虎を狙い、二体以上のはスル、避けて進んで、そしてやっと見付けた。
「この海岸を離れるルート」
この砂浜の北は完全に岩壁に包囲され、人が通れる道は殆ど見当たらない。今まで北から西へ沿え、出来るだけを探索し、やっとこの道を見付けた。
「⁉︎」
俺はすぐ岩陰に隠れる、何がか道の向こうからこちらに接近している。
「ぐうぅぅぅー」
………虎?
それは今までの虎より大きい、かつ脅威感が増す大虎だ。
名称:水虎主 種族:水虎 歳:11
生命:2673/2673 体力:3006/3006 妖力:506/555
筋力:1574 頑丈:1079
智能:483 精神:573
反応:643 俊敏:1195
器用:204
魅力:49(獣主)
技:爪撃C、牙噛みC+、水操作B、四足駆けB、統率・水虎群E
特性:虎属、水属性、ヌシ
……………ダメ、あれは今簡単に勝てる相手じゃない。
俺は迷うなくその場から去った。だが、それは間違いだと気付けなかった。
○◇○
「…………何が変だ」
帰り道の途中、洞窟の入り口へ着いた時から何が嫌な感じがした。
これほどなればも無視出来ない。俺はいつも使える魔術と風読みを更に捜索範囲を拡大し――
「ヤバエ⁉︎」
いつの間にか複数の虎が常時捜索範囲外ギリギリのどころで付いている。その中にあの大虎も居る⁉︎
俺に気付かれたことを理解したように、大虎は咆哮をし、虎たちはすぐに襲い掛かって来る。
俺はすぐ奔る、出来るだけ海を遠ざけ、岩壁を沿えて奔り出した。水を操る虎に対し、海の上で戦うのは自殺行為だ。
名称:水虎小群 数:5匹 ランク:普通
統率:1012/1012 武勇:879/906 妖力:423/556
機動:1175/1342 反応:1099/1280
戦術:狩猟包囲
特性:獣群
なんだ? この異常のステータスは? 小群? 集団の能力⁉︎
水刃とみ水鉄砲はすぐに飛んで来て、それを固定空間を足掛かりし、躱した後と虎の群れへ空中縮地で飛び込む。
三合大法!
魔力と気を体内に混ざって、体内循環を加速させる短期決戦の強化法だ‼︎
まず正面一体の首を刎ねた。
そしてその倒れかれる死体を掩護としてみ攻撃を避け、まだ一体の頭部を切り刻む。
二体は左右に回って攻撃する。
それを回避してり相打ちさせる。
これを見て残りの二体と大虎は距離を取って遠距離攻撃で俺を狙い撃ちさせる。
俺は攻撃を躱し、岩壁へ走って、虎たち上の岩壁を移動し、虎たちの攻撃を回避し続ける。
よし、もっと撃ってこい。
何処のへ戦闘によるものがわからないけど、この岩壁の形状は凄く危うい。下手攻撃したら――
ぱっ!
この音を聞き、俺は全力で洞窟へ走る。大虎はその一瞬でハマされたと気付くようだが、もう遅い。岩壁は完全に断裂して、落石に化し、虎たちを生き埋めした。