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3.歴史を変える

今日は学校の宿題を少し済ませましたが、作文が中々進まないです。休校明けに定期考査もあるので早く宿題を済ませて対策しないといけないのですが…

ゴールデンウィークに入るまでには宿題を済ませたいです!

まずはこの領地の次期領主であるボーダン様から鑑定がスタートされる。ボーダン様が魔鉱石にてをかざすと…

「おぉ、素晴らしいです。火と雷、2つの属性に適応しています!」

周囲から感嘆の声が漏れる。

「お次はシムレクト様です。」

僕はドキドキしながら魔鉱石に手をかざした。魔鉱石は次第に赤みを強めていった。

「シム、どうだった?」

「ボーダン様、おそらく…」

「シム、その『様』っていうのはやめてくれよ。」

「いやしかし、ここは公共の場で我が父はあなた様の父上の家臣なのですから…」

「お前くらいしか、家族以外の身近な友人で俺を呼び捨てしてくれるやつはいないんだよ。頼む!」

「はぁ、分かったよ、ボーダン。」

僕は諦めて、2人でいる時のみにしていた友人としての振る舞いを彼にした。

「おぅ!」

彼は心底嬉しそうに笑っていた。ジョナス様もそうだが、彼らはあまり身分というものを気にしない。休暇で帝都からジョナス様が帰ってくると真っ先に行うのはは領都を歩き回り、領民に声をかけ、畑仕事を自ら手伝うことなのだ。彼は本当に良い領主である。おそらく、ボーダンも父君のように素晴らしい領主になるだろう。僕は一度ボーダンから目を逸らし魔鉱石を見ると青く変色していた。僕も2属性、適応しているのだろうか?しかし、しばらくすると緑に変色し、黄に変色しと、最終的に全ての属性に適応していると鑑定された。嘘だろ?

「いや、そんはことはあり得ない、はず。しかし、魔鉱石が狂うなんて…。シムレクト様、こちらに立っていてください。」

「わかりました、イザベラ先生。」

僕は先生に指定された場所に立った。

「鑑定魔法、壱の式、魔法適性!」

彼女の右目の黒目の部分が黄色に変わった。広場にいる人全員が彼女が次に発す声を待った。

「そ、そんな…」

しばらく呆然としていた彼女がとうとう口を開いた。

「有り得ない、本当に全属性適性なんて…。」

その言葉に広場中が息を飲んだ。後から聞いた話だが全属性に適応している人物は建国されてからの1400年以上の歴史上に誰1人としていないのだそうだ。

「シム、お前、スゲェなぁ!今日はお祝いしないとですね、父上!」

しかし、ジョナス様は茫然としていて反応するのにしばらく時間がかかった。

「……、あぁ、そうだな、我が領、何より我が友の息子が歴史上初の全属性適性者であるとは…。なんと、誇らしいことか!」

「子爵様、有難うございます。」

「良かったな、シム!」

「ボーダン、ありがとう!」

そして、その後は領内で役人として働いている領官の子息、その他領民の子息の鑑定が行われボーダン、自分を含めて魔法適性者は合計14人だった。

「ボーダン様、シムレクト様をはじめとする14人の方々は来年帝都にあります、本学院に無試験での入学が可能となります。入学を希望される場合は、8月にあります、新学院生説明会にご参加ください。また、その他の皆様方は、1月にあります、入学者選抜試験を受けていただき、合格判定が出た場合、入学が可能となります。定員は150名ほどを想定しております。もし、入学者選抜試験の受験をご希望される場合は、この後、私が願書をお渡しいたします。それでは、本日は以上となります。お疲れ様でした!」

その後、ジョナス様に屋敷に招待され、19:00から夕食会が開かれることになった。まぁ、夕食「会」といっても参加するのは主催のラフワー筆頭次席子爵家と当サーティカン家の2家のみなのだが。

とりあえずまだ時間もあり、自宅で待機している母上を迎えにいかなければならないので、一度自宅へ向かう。父上はじっと僕を見ている。行きの馬車は緊張していて決して乗り心地の良いものとは言えなかったが、帰りはより悪化していた。いや、気まずい。

「あの〜、父上…」

この重い空気をどうにかしようととりあえず僕は口を開いたが…

「シムレクト、お前に話すことがある。」

父上の口から語られたその内容は僕が読んだ現在の帝国史名は載っていない知られざるサーティカン家の正体だった。

感想、アドバイス等聞かせてください!

これからも応援よろしくお願いします!

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