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1.もしかしてこれが「異世界転生」?

明日は第2話を投稿する予定です。

プロローグ、1話で少しでも興味を持ってくださった方はどうぞ2話も読んでください。

2話はこの国の仕組みをちょこっと説明し幼馴染み(男)初登場回の予定です。

202X年ー日本(東京)

やぁ、どうも。

僕はとある都立の高校に通う高校2年生。

巷では華のセブンティーンなんて言うそうだか残念なことにこれまでの日々と全く変わらない平凡な日常を過ごしている。

おっと、名前を言い忘れていた。失礼。

僕は神野 優月。勉強そこそこ、運動そこそこ、ルックス並の特にこれといった取り柄はない。実家も親父は公務員、お袋はスーパーのパートというなんとも平凡である。こんな平凡な家に生まれた平凡な僕だが、たった一つだけ家にも僕にも人様に誇れるものがある。まずは家。僕のひい爺さんにあたる人が元軍人、それも海軍中将であったらしく、勲章と爵位までもらっていたらしい。まぁ、敗戦したため爵位は無効となっているが一応は元華族なのだ。そして僕。僕には

「絶対暗記力」というものがある。その場で見たものを瞬時に暗記でき、しかも死ぬまで忘れることはないのだ。確かに勉強なんかにおいては超有能なのだが、問題はそれ以外。例えば、人の死骸など嫌なものを見た時もその姿が永遠に消えることはない。また、恥ずかしい体験も同様である。普通なら色あせるはずのものが色褪せないというのは、便利そうで不便でもあるのだ。

「あんた、遅刻するよ〜!」

ふと時計を見ると電車の時間が迫っている。やばい。

僕は朝食もそこそこに家を飛び出し、走り出す。

今日の時間割は1時間目、数学、2時間目、古文、うん?いや、3時間目が古文だったかなぁ?そういや、まだ宿題終わってないからとりあえず写させてもらえるよう隣のやつに頼むか。僕はそんなことを考えながら

最寄りの駅まで走って行った。しかし、考え事をしながらで上の空だったことがいけなかったのだろう。

「おい、君、危ないぞっ!」

君?誰?僕?中年のサラリーマンの声でふと我に帰ると赤信号の横断歩道の真ん中に僕は突っ立っていた。5mくらい手前にトラックが迫ってきている。体が動かない。

キィィィーー!!!

おおよそ、朝の町には似つかわしくない甲高いブレーキ音が響く。が、遅かった。次の瞬間

ガッシャーーーーーン!!!

強い衝撃が全身に走り、僕の体は大きく前に投げ出された。地面に接触した時、再び強い衝撃を感じ、それと同時に一気に辺りが血の匂いに染まる。全身に脱力感を感じた。あぁ、そう言えば昨日生物の先生が言ってたっけ。「人間の心臓は血が外に流れ出てるということを知らないから単に体に血が足りていないという事実によってより多くの血を流そうと通常時以上に鼓動が速くなる。やがて全身の血が足りなくなって脳に酸素が回らなくなると脳の働きが落ち、やがて脳死となる。」

はぁぁ、俺の人生ここで終わりかよ。せめて大人になりたかったなぁ。誰かが消防に要請してくれたのだろう、救急車のサイレンを遠くに聞きながら、僕は静かに意識を手放した。

その1時間後…

神野 優月永眠。享年16歳。

そこで僕の人生は終わるはずだったのに…




ヨーム暦1438年 ボルカトール帝国

「旦那様、奥様、可愛らしい男の子です!」

僕はそっと目を開ける。あれ、視界がぼやけてよく見えない。とりあえず、状況整理したいけど…ここどこ?

「あなた…!」

「おぉ、ようやく待ち望んだ世継ぎが…!マリーン、よくやった、本当によくやった!」

ん?誰の声?マリーンとは?ドラマかなんかかな?

あの〜、どなたかいらっしゃいますか?

僕は確かにそう言った、いや、正確にはそう言おうとした。が、

「オギャアァァーーーー!」

自分の喉から出たのは泣き声。はい?そこで初めて自分の体をみようとして手を正面に持ってくる。待って。え、これ誰の手?そこにあったのは赤子のように小さな手だった。「赤子のように」というのは違うかもしれない。というのはその手は産まれたての赤子のそれだったからだ。そして僕は朦朧とする意識の中、一つのあり得ない答えを叩き出した。

 これって、もしかしていわゆる「異世界転生」?

感想、アドバイス等大歓迎です!

これからもよろしくお願いします!

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