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6 自己紹介


視聴覚室にいる3人の美少女と白崎。


「ごめんない間違えました」


白崎を見てすぐ俺はそっと扉を閉めた。

残念だがこの部活は入らない。


「ちょっとまてぇい!」


白崎が扉を思いっきり開け猛スピードで白崎が俺を捕まえに来くる。

俺は無言で全力で逃げる。


だが情けないことに俺は意図も簡単に白崎に捕まった。


「さぁ、一緒に行こう!」


視聴覚室に無理やり連れ戻された。


俺は視聴覚室の隅で静かに待つ。


「君、名前なんて言うの?」


俺を覗き込む、可愛い女子生徒。


「え、えっと……1年B組、丸山 和人です。」


間近で見るとまじ可愛い。

整った顔立ちに、いかにも柔らかそうな唇。男子を虜にする胸はまさに凶器だ。


俺もこの子の虜にされそうだ。


因みに白崎の方から殺気だったような視線を感じたが今は無視。


この子との時間を大切にしよう。


「そうなんだよろしくね。ちなみに私は1年A組、千葉(ちば) 麗華(れいか)といいます」


笑顔も素敵な千葉 麗華さん。


もうあなたの虜です!と俺は言いたい気分だ。


「そして私の隣にいるのがほら、 静香(しずか)あなたも自己紹介しなさい!」


「ふん!なんでこんないけ好かない奴に自己紹介しなければならないのよ」


千葉の隣にいるショートヘアーの女子生徒。

初対面にも関わらず容赦ないコメントを吐くとは……


多分、俺が一番苦手なタイプかも知れない。


「ちょっと!私の彼氏に失礼じゃないの!ちゃんと名前くらい名乗りなさいよ!」


その女子生徒のコメントが気に食わなかった白崎がその女子生徒に近づく。


「ふんなによ。向きになっちゃって。私は本当のことを言っただけじゃない」


白崎を睨みつける静香と言う女子生徒。

これはなんだか、やばい空気が漂い始めた。


「確かに丸山君は格好良いとは言えない。だけどいくら事実だからと言って言って良いこと悪いことがあるでしょ!」


白崎の発言は「お前がな」とツッコミを入れてやりたい発言だ。もっと俺を事を思うなら俺を褒めるなどしろ。


「ふん、結局あんたも私と同じこと思っていると言うことは私と同類じゃん」


「いいえ、そんな事はないわ!」


大きく息を吸った白崎は大声でこう言う。


「だって私は丸山君のことが好きだもん!」


ふん!と静香と言う生徒の前でドヤ顔を決める白崎。


「ぷっ、なにそれおもしろ。一体こんな男の何がいいのか私には理解できない」


最初からツンツンしていた静香と言う生徒が初めてクスクスと笑う。

その姿がとても女の子らしく意外と可愛い。


一方白崎はまるでリンゴのように顔を真っ赤になっている。


「う、うるさいー!あんたみたいなえーっと……」


白崎は静香を上から下まで見る。

そしてはっ!と何か閃いたけどような表情をする白崎はこう続ける。


「平地には言われたくない!」


白崎がビシッ!と指さす場所。それは静香の胸。確かに静香の胸はあれだが白崎の胸も麗華さんに比べれば大したことない。


「な!」


その言葉が効いたのか静香の顔は見る見る顔が赤くなっていく。


「う……うるさい!あなたみたいにうるさくって下品なやつに言われたくない!」


「な……なんですって!!もう一度、同じこといったらただじゃ済まさないわよ!」


「えぇ望むところよ!」


白崎の渾身の一言から喧嘩が始まる二人。

実にくだらなくって「はぁ……」とため息が出てしまう。


「まぁまぁ~、二人とも落ちきなよー」


流石は超美人。このバカ共とは違い千葉はとても落ち着いている。


「ごめんね~代わりに私がこの子の紹介するよー」


千葉はショートの女子生徒の自己紹介を始める。


「彼女は私と同じクラスで幼稚園からの幼馴染宮前(みやまえ) 静香(しずか)と言うの、ああ見えても根は優しい子だから丸山君も優しく接して上げてね」


「ちょっと!麗華余計な事まで言わないでよ!」


宮本は千葉を睨みつけた。

一方千葉はなんだかほっこりしている。


「いいじゃん~!本当のことだからー」


「へぇー()()()()()~」



白崎が宮前を見てニヤニヤしている。


「お、お前!」


宮前は白崎の反応を見て顔を真っ赤にしながら白崎を追いかけ始める。どたどたと鳴り響く教室これは顧問が来たら怒られるのでは?


そう思いながら俺は呆れるしかなかった。



「初めましてなのですぅ!」


目の前に当然現れた……幼稚園児?


いや、幼稚園に間違えられるほどロリ顔をしている女子生徒がいるといった方が正しいかもそれない。


俺はその女子が目の前に現れ驚いた。


「舞ちゃん!こっちおいで!」

「わーいですぅ!」


千葉に抱きつく舞と言う生徒は千葉に甘栗色の髪を撫でられる。


普通に羨ましい。


「あっ、紹介するね。この子は」


「待つのですぅ!麗華ちゃん。舞が自己紹介します」


俺の方を見た舞と言う生徒は「コホン」と可愛らしい咳払いを挟み自己紹介を始める。


「舞の名は、小日向 舞(こひなた まい)気軽に舞ちゃんと呼ぶと良いのですぅ!」


キリッとキメ顔を決めた小日向。


すると宮本と追い掛けっこをしていた白崎がこっちに来る。


「もう!舞ちゃんは可愛いんだからー」


「うぅ~苦しいですぅ……」


白崎は小日向に抱きついた。


その横ではうふふと笑う千葉に壁の隅っこで疲れ果てている宮本。


そんな中、視聴覚室の扉が開いた。


「どうやら私が思っている以上に来ているので驚きました」


目の前に現れた人物。


それは俺と白崎の担任を務める 倉木 冴(くらき さえ)だった。

これからもよろしくお願いします。

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