救いの手
偶然遭遇したティル。
彼女は傷を抱え、助けを求める。
彼女の背負っているものとは。
彼女は泣いていた。
「助けてっ...」
僕はギュッと抱きしめた。
「ティル、何があったの?そんなに傷を負って」
ティルはあれからの出来事を全て話した。
彼女は追われていた、あの男に。いや、正確には男達に。
「あの復讐屋に命を狙われたって!?なんで君まで...」
何故あの男はガルディとティルをねらっているのだろう、殺す理由はない筈だ。
「そいつの家族は昔アスタリシアの国王を暗殺した奴らだ!そいつにも賞金がかかってんだよ!」
前方から来る大男と片手にナイフを持った成人の女らは言った。
彼女が賞金首?どういう事だろう。
「私、貴方を侮辱する事なんて出来ない人間みたい。」
ティルはニコッと苦笑いをする。
詳しい事情は分からないが、僕は彼女を守るべきだと思った。だから僕は腰に着けたナイフを抜いた。
「ティルは俺が守るっ!」
僕は斬りかかった。
大男は格闘戦が得意だったらしく、接近戦では彼が僕より一枚上手だった。
どけと言うかのように僕を押し退けた。
なすすべがなかった、無力だった。
ティルの腰が崩れ落ち絶体絶命だった。
「死ねぇっ!!」
女はナイフを振り上げた、その時
「待てっ!」
その若く綺麗な声は皆の動きを止めた。
そこに居たのは毛並みの良い馬にまたがる10歳前後と思われる少年の姿。
少年は殺意と共に大男達に近付き、目にも見えぬ速さでピストルの引き金を引いた。
二人は倒れルーク、ティルは救われた。
「助けにまいりましたよ、女王様」
「女王様」この言葉、とても意味深でしたね。
突如現れた少年も一体何者なのか、必見です!