彼の力に。
あの日からずっと待つティル。
彼女の胸は張り裂けそうなくらいの不安があった。
私はずっと待っていた。
復讐屋(後のクルジュ)が私を殺しに来た時からずっと。
ルークは私を悲しい目を向けた後、どこかへ行ってしまった。
「ルーク....」
私の不安は的中した。
少し時間が経った頃、ルークと初めて会った浜辺へ足が動いた。
すると浜辺にはルークがいた。
何をしているのだろうと気になり近づいてみると彼は意識を失っていた。
ルークは私の為に復讐屋と戦って負けたんだろう、そして意識を失っているんだろう。そう思い私は座り込み目覚めるのを待った。
半日ほど経過しただろうか、ルークは意識を取り戻した。
私は少し胸が痛かった。
彼を傷つけているのは私、だから彼にはそんな重いものを背負ってほしくない。
私はあの時のようにニコリと微笑んだ。
ルークはすぐ行ってしまった。
まるで私の為ではなく、自分自身との決着をつけるために。
ルークは覚えてるだろうか、私と初めてあった時のことを。
怪我をしていた彼の看病をした、そんな私を見て頬を赤くして。
私でも分かった。
「あっ、ルークは私になにか感じたんだろうな。
ときめくような何かを。」
私自身も彼を見ているとどこか照れるところがあった。
私は多分ルークが好きなんだ、大好きなんだ。
でも一度言ってしまった。
「はなしてっ!」
あれは私の心も痛くてたまらなかった。
またどこかへ行ってしまったルークを私は助けたい。
私は彼の力になりたい、その一心で親衛隊に尾行させよるうに仕向けた。
「何かあった時はすぐ助けてあげて..,」
ウルズはこくりと頷きルークの元へ走った。
私はまた王宮へ戻り彼の帰りを待ち続けた。
彼はどこか悲しい顔をしていた、でもその中に燃えるような何かもあった。
あのアスタリシアから逃げた夜、私を助けてくれた勇敢な姿。
私はずっと忘れないよ。
ずっと、ずっとずっと好きだよ。
親愛なる貴方へ。
ルークは一体何を見たのか。
そして何をなすのか。




