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死んだ幼なじみからメールが来ました②

 朝はなぜか今日をいい日だなどと思ったのかわからないほどに帰路に着く俺の気持ちは落ち込んでいた。

 それもそのはず、今日は家に財布を忘れて結局帰るまで飲まず食わず。職場では怒られ、帰り道に車をこするというおまけ付きである。

 家に帰れば絹江からまたしても結婚の説教とオンパレードである。

(疲れた……)

 こういう日はさっさと飯を食って寝るに限ると思ったところで朝のメールのことを思い出した。

 あれから結局確認せずに夕方までやってきたが、一体何だったのだろう。

 開くときの気持ちはそんな感じだ、が送信者の名前を見てギョッとする。


"冴島カナエ"


「……ッへ?」

 喉の奥から単語にならない声が漏れる。ついに疲れて幻覚が見えているのかと一回目をしっかりとつぶって恐る恐る目を開くのだが結果は変わらない。

 "冴島カナエ"という名前がしっかりと画面には映っている。

 意味が分からず、思考が停止するが、とにかくメールの内容を確認しようとまでは考えつき、画面を触る。っと


『オッハヨー、起きたー?』


 っと、だけ書いてあり、送信時間はAM7:43とある。

 この状況を以前飲み込めはしない、がなんだかずいぶん懐かしい気持ちになった。そしてなぜだかおかしくてたまらないような笑いがこみ上げてくるようなさっきまでとはうってかわった愉快な気分になる。

 だが、事態は飲み込めない。

 返信、していいのか?というかできるのか?何が起きている?

 何一つ意味はわからないまま

『すまん、返事が遅くなった』

 とだけ送り送信ボタンを押す。送信中の画面ってこんなに長かったか、という長く短い時間の後、画面に『送信完了』の文字列。

 なぜかホッと胸をなでおろすと妙に冷静になる。

 まずこのスマホは前の携帯のデータをくり返し引き継ぎながら使っているものだ。そして"あいつ"の名前からのメールが来るということは……おそらくあいつと同じ番号からのメールということ。

 たまたま同じ番号の人がたまたま俺に間違いメールを?いや、あぁいうのって同じ番号の奴とかいるのか?などということを考えていたが、それらの思考は次のあいつからのメールで一瞬に無駄となった。


『おー生きてたかぁトオル』


 この口調、そしてこの呼び方。直感的に気がついた。間違いない――――――――――。


 この理論と理解を超えた現象をを理解したとたん俺はパニックになった。

 当然である、これはまず間違いなく、あいつだ。

「サエ……!?」







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