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第零話 背景

 ブレイクスルーとパラダイムシフト.

 技術の破壊的な飛躍と規範の革命的な変転.どちらも,世界のあり方を変えてしまう.例えば,カメラの発明によって人の記憶に対する考え方は大きく変わり,それ以前には戻れなくなった.どちらも重なるとシンギュラリティ,技術的特異点とも呼ばれる.

 今起きている「新エネルギー革命」の始まりは何だったのだろう.

 プレプリントサーバのARXIBに研究の成功を知らせる華屋はなや博士のレターが投稿された時?

 否.

 その研究が本来は入手できないはずの国際的に規制された物質を用いていると判明した時?

 否.

 華屋博士が実験を成功させたとき?

 否.

 華屋博士が実験するに足る量の物質を入手したとき?

 否.

 その物質が華屋博士の■■■■の代わりに■■■■されたとき?

 ……違う.

 その■が華屋博士に■■されているとき?

 否.

 その■が華屋博士の■■■■を拒絶したとき?

 否.

 その華屋博士が違法に物質を入手するために金を工面し始めたとき?

 否.

 補助金目的で華屋博士の勤めていた大学が基礎研究部門の研究科を廃止したとき?

 否.否だ.

 きっと,人が資源という概念を生んだときが始まりだ.

 資源を使って何かを行い,手に入れ,それを使ってさらに資源を得る.資源が無くなるまでそれを繰り返す.

 しかし,今,人類は無尽蔵に近い資源を手に入れることができる.あいにく,その方法を知っているのはごく一部だけだ.■■■■された資源で作られた数十億円の兵器を使う年収三百万円の兵士も知らない.

 華屋博士の研究を応用して,新たな植物や微生物による資源の生成が可能になった.そんなニュースの裏では,■■■■■■■■■■■■■■■■と判断された■■■■■■■■が資源の■■にされている.そうして■■■■された資源は,ほとんどが兵器になっている.

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