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それぞれの進む道

「ドク様!?ドク様じゃないですか!?」


「なんだこれは!?どうなってんだカノ。テツはどこだ。なにがどうなってるか教えろ!」



カノはこれまでの経緯をドクに話した。



「すぐに信じろと言われても難しい話だけど、カノが言うんだからな」

「一番テツを見て来たからな」



「頭が混乱する」

「カノ!一度整理して今後のことを決めよう」


「そうですね。ドク様」


「まず1にテツ様はある日を境に女性の羽振りがよくなった」

「そして日に日にメイドという形で女性が家に居座るようになった。」


でも。。ここでドクが話に割って入り、


「テツの失踪により歯車がおかしくなってきたんだな」


「今までは家を離れていてもその日のうちには帰ってきてた。」


「でも今回はいなくなって3日。日にちはこれから追及しないとどうとも言えないな…」


「メイド達のあの様子ではテツの失踪との因果関係は否定出来ない。」


………。二人はすこし考え込む。


沈黙を破りカノが提案する。


「ドク様!テツ様を探しに行ってはくれませんか?」


「テツ様を連れ戻さない事にはおさまらないと思います。」


…ドクは少し悩み。


ドクは記憶が欠落したメイド達に一緒に探しにいかないかと話してみた。

するとメイド達の様子が変わった。


「誰かはわからない。でも見つけないと、この今の感情を抑えられない気がします。」


メイド達は抜け殻を通り越し、怒り、憎悪が増してきてイライラしていたのである。


メイド達は才色兼備のものもいれば格闘家じゃないかと思うぐらい強そうなメイドもいる始末。


テツが見つかれば命がないんじゃないかと思うぐらい、殺伐とした空気がメイド達の周りを漂っていた。


ここにドク率いるテツ捜索隊が発足した。


この様子を見てたカノはさらに提案した。


「1人よりも2人。2人も3人」


「ドク様はわたくしカノがサポート致します。」

「テツ様のいない今、この家はわたくしが守らなけばいけません。メイド達みんなをドク様に預けてはドク様も手が回らないでしょう」

「そこでわたくしは用途にあったメイドをドク様に派遣致します。」


「そして今日は奥様も見えられます。ドク様の事を気に入っておられますのでお話しすれば奥様もサポートして頂けると思います。」


「まず奥様にガッツリ説教されると思いますがね………」


話し終えるとドクはテツ探しに何人かメイドを連れて出て行った。



「テツーーーーー。テツーーー。」


案の定ドクが出て行った後カノは奥様の大目目玉にあった。

でもカノの言ったとおりサポートしてくれることにはなったが、カノはテツを哀れに思っていた。


「テツ様………メイド達、そしてなによりも奥様の逆鱗に触れましたよ。いくら命があっても命がたりなくなるぐらいですよ………早く帰ってきた方が身の為ですよ……」


そうカノが呟いていた頃、それを知ってか知らずかテツは命の危機に瀕していた。













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