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失踪の爪痕

朝目が覚めるとカノは目を疑った。

寝ぼけてるのか、はたまた夢の中なのかとも思ったがこれは現実だと思い。


「テツ様はどこだ?知ってるものはいないか?」


カノの声にメイド達もすぐに集まってきた。


家中探し回ったがテツはいっこうにみつからない。


その中1人のメイドが口を開いた。


「それがカノさん、リンも…………。」

「リンの部屋の中の荷物はほとんどなくなっていて残ってるのは残ってるのは布団といった数少ないものだったんです」



テツの部屋も何かを探してたあとがあり散らかっていた。


「またか!?」

カノは一瞬目眩がした。


「テツ様とリンが……またあの二人か」


これまでも度々カノを困らせていた。


これまでは散々困らせた挙句何食わぬ顔でその日帰ってきていたのでカノはこれ以上探すことをやめた。


だが朝起きたことはなかったのでカノは変な寒気を感じていた。

寒気を感じてか、探したものには恩賞を与えると何人かのメイドに伝え捜索させた。


「なにもなければいいんだが。。」




だがテツはその日も帰って来ず2日目の朝になりカノは慌てていた。


「今日は奥様が来られる日だというのにテツ様がいなかったら何といわれるだろうか…」


さらにその日の夜追い打ちをかけるようにカノを困らせる出来事が起こった。


「カノさんカノさん、メイドの何人かがおかしなことをいってるんです。」


カノはそのメイドのあまりの形相に急いでメイド達のもとに向かった。




「なんだこれは!?」





メイド達は抜け殻のようになっており

「テツ様?誰です?その方は?」


1人のメイドがカノに近寄ってきて

「カノさん。皆がテツ様テツ様言っておられますが誰なんですか?」


カノは返すこと言葉が見つからず考え込んでしまった。



カノはまずメイドの今の状況を把握したかったので一つ一つ質問していくことにした。


「まず本当にテツ様を知らないんだな。からかってるわけではないんだな。」


「はい。本当に知りません。」


「次に今この場にいる、私を含めメイド達の事は知ってるのか?」


「はい。執事のカノさんとあとメイドの人達は知ってますよ。」


「じゃあ自分がどうしてここにいるかわかるか?」


「それが全くここに来た理由はわかりません。その辺りのことを色々考えると頭がいたくなってしまうんです。」


「ぼんやりと何かは見えるんですが……それが全く」



カノは他のおかしくなったメイド達に聞いてはみた皆同じ回答だった。


「テツ様に対しての記憶がすっぽりと抜けてるなぁ。今までこんな事は一度もなかった……考えられることと言えば…」



「テツ様失踪」


「でもこれまでとの違いは、いつもは次の夜には帰ってくるテツがいなくメイドにあっていない」



記憶を失ったメイド達はどうしたらいいのか分からず立ちすくむばかり。


「何か手を打たなければ、このままでは家の中は大混乱になってしまう」


カノは何か良い手はないかと思ってるとカノに近づいてくる人物がいた。




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