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そのシャツ、裏返しですよ

 あるカップルがこんな話をしていた、のだそうな。


「どうしてシャツを裏返しに着ているの」

「え、何?」

「シャツのタグが背中に出ているんだけど」

「ああ……これはわざとだよ」

「どうして? ヘンよ」

「君が以前言ったじゃないか。自虐というのは自己愛の裏返しだって」

「だから」

「君はさ、僕が日頃から自虐的な言動ばかり繰り返していると非難していただろう?」

「非難などしたことないけど?」

「言ったことがあったよね。『過度に自虐行為を繰り返す輩は実は自己愛が肥大しているのではないか? 自虐は自己愛または歪んだ自尊心の裏返し表現に過ぎない』ってさ」

「言ったことは、あったかもね。それが何? もしかしてめっちゃ分かりやすく、シャツを裏返しにして表現している、ってこと?」

「分かってくれた?」

「……自己PRだってことはよく分かったけど、恥ずかしい柄だからと言って裏表ひっくり返して着たとしても恥ずかしいことに変わりはないのよ」

「それでもこう表現するしかないんだ」

「正々堂々、表を出して着ればいいのよ。非難する人はするだろうし、しない人はしない。構わない人だっておおぜいいると思う」

「だったら裏返しに着た所で、同じなんじゃないのか?」

「道化としてふるまいたいの?」

「いけないのか?」

「別に、いけないことはない。あなたの言う通り、表を出して着ても裏返しでも誰かは非難するし、他の誰かはしない。そして構わない人はどちらにせよおおぜいいるでしょう。でもね」


 彼女はこう言い捨てた。


「私はあなたが道化を演じているのはよくわかった。でも、笑えないものは笑えないの」


 どちらの言い分に肩入れできるかは、人それぞれ。

 どこまでも人それぞれなんでしょうね。

わかったような、わからない話ですみません。

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