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愛は地球を……?

愛は地球を……?

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「愛、ねえ」


 自分には縁遠い言葉だと語る灰色は、愛を信用しないのだそうです。男女の関係を全てその言葉で表現するならその内訳は関係なくある種のブラックボックス、薬のカプセルの中身が栄養剤か毒物かわからないのと同じでそういうものというだけ。人間の状態は、条件によって時間的に変化するのが当然だと言います。永遠という言葉の意味はほとんど変わらないが愛は変わる。永遠の愛なんて言葉はすでに矛盾するという灰色に、なら貴方は女性を欲情でしか見ないのかと聞くと、だから縁が遠いのだと悪びれもしません。理屈の上では存在する状態を、体験したことがない。欲情とともに笑みがこぼれて、抱きしめれば胸が高鳴る。自分にはない経験だと言います。これからあるかどうかは、予想もつかないのだそうです。


「あるといいな。お互い」


 そう語った灰色を送り出して、私は仕事に戻ります。チャペルの鐘の音が、高らかに響きました。

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