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「…昨日の戦闘で艦に異常が出てないといいんですけど…」
昨日艦長が迎撃してくれたとは言え結局は爆圧を喰らってしまった
まだ直撃を受けていないだけマシなのでしょうけど…
「この艦ってたしかセーフティが付いてるわよね?今潜航できてるって事は大きな異常はないんじゃない?」
そう。この艦にはセーフティと呼ばれるものが搭載されていて、艦が潜航したらする上で事故につながる異常がないかをチェックし、異常があれば潜航時に警告をしてくれる
「機関室の方に異常は無かったよ?」
「うん」
機関科の二人はいつも機関を気にかけているから潜航に反対しなかった時点で大丈夫だったんだと思う
「私も、魚雷や魚雷発射管に異常は見られなかった」
「ソナー快調、大丈夫です」
「つまり各部に異常なし…ってことですね?」
「そうですね」
「よし、深度を二〇〇に固定で速力は18ノットでお願いします」
「了解」
艦内に低い機関音が響く
「…静かですね」
「ソナーの方には何か映ってる?」
「いえ、本艦以外に艦は見られません」
「なら大丈夫です。このまま補給艦と合流する地点へ進みましょう」
でも、なんだろう
何か妙に引っ掛かるものがある
この静かな海の中で、機関音以外にも音が鳴っている気がする
「…ねえ、もう一度異常がないか調べてきてくれない?」
「…?了解しました」
その瞬間、艦の前方で爆発音が響いた
「「!?」」
「被害情報を出してください!」
「本艦が爆発したんじゃない事を祈るしかないですね…」
爆発した瞬間に艦が大きく揺れた。おそらく…
「…ソナードームに…被弾しています」
「えっ?被弾?」
「おそらくだけど、私たちが飛翔魚雷を迎撃した際に吸着爆雷を散布して、それが船体に張り付いたまま、今遅れて起爆したのだと思う」
「…どうします?ソナードームに浸水、ソナーの故障が起こっていますよ」
「嘘でしょ!?」
葵は相変わらず落ち着いているが、海音や雫が少しだけ取り乱している
「被害はソナードームでソナーの故障、浸水ね…こちら側には浸水してきてないから大丈夫だけど、このまま潜航すると騒音が酷くなると思われます」
ここで艦長がどう指示を出すかによって、おそらく私たちが補給艦にどう合流するかが決まる
「このまま潜航を続けます。葵はソナーが使えなくなったから私や千夏の補佐に着いて」
「了解」
少しばかり大きな雑音を抱えながら、潜航を続ける
この指示なら、以前話していた通りに補給艦のところへ行ける
だが問題は…
「補給艦って資材を補給してくれるだけでしょ?ソナー、どうするのよ…」
今雫が言ってくれた通り、ソナードームをいつ修復するか問題がまだ残っている
「インドネシアの方で直してもらうしかないです」
「そうよね…」
「美波、調理場に支障はない?」
「…鍋がへこんだだけです…」
絶対だけじゃないでしょ。だって泣いてるし…
「大丈夫?補給艦に着いたら新しい鍋貰っておくからね」
こんな時の海音のフォローほど安心できるものはない
「はいっ…」
「…ねぇ、今日のお昼は何?」
「今日のお昼はサンドイッチを作ろうかな〜と…」
「やった!私サンドイッチ大好きなのよねー!」
「私もサンドイッチ好きです」
葵と美波の協力?のおかげで船内が一気に和んだ。流石だなあ…
「じゃあ、一旦お昼にしませんか?別にこちらの区画まで浸水してきてるわけじゃないんですし…」
「…そうですね。それではお昼ご飯に…?」
「「レッツゴーーーー!!」」
昨日のうちに投稿できませんでした…




