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暁の流星群 〜いつまでも続く平穏を求めて〜  作者: 時雨
初戦:珊瑚海海戦

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10

目が覚めると同時に遠くから聞こえてきた爆発音

…結局、新型兵器を使っても迎撃はできなかったのか…?


そんなことを考えながら体を起こす


…体が起きた


「…なんでFSCが解除されて…?」


確か俺は飛んでくる飛翔魚雷を迎撃して…ダメだ。そこからの記憶がない


ここは…医務室か、おそらく、最初にFSCを起動した時の疲労が完全に取れきれてないまま再起動したために新型兵器起動時に気絶したのだろう


…正直、新型兵器である超音波迎撃システム、SUISを使って迎撃ができないとは考えにくい


であれば第二波か?


現状FSCを起動できるのは今のところ俺だけなはず…


FSC未起動でもSUISは起動できるが大量のエネルギーを使用するため基本的には使わないことになっている


…発令所の方から慌ただしい声が聞こえると共に、艦が少しだけ前に沈んでいることに気付いた


この状況でさらに深くへ潜るわけがない。浸水だろう


不味いな。こんな所で沈む訳にはいかないのに


「…あっ!?艦長!気が付いたんですか!?」


「…美波?おはよう。今被弾したのは何処なんだ?」


「…あっ」


そのまま発令所まで駆けていく


…わざわざ全員を呼ぶ必要はあるのか…?


「…艦長、目を覚ましたんですね」


海音か、この感じだと俺の代理で海音が指揮を執っていたのだろうか


「あぁ。海音が俺の代わりに指揮を執ってくれていたのか?」


「そうですよ…艦長、体調は大丈夫ですか?」


「少し頭がボーッとしているが大丈夫だ。次に聞きたいことが…」


「ダメですよ!しっかり安静にして…」

「いや、俺の体は今はどうでもいい。まずは被害状況を教えてくれ」


「…ソナードーム付近に吸着爆雷が付いていたようで、ソナードームに浸水。ソナーが使えなくなりました」


「怪我人は?」


「出ていません」


ならいいじゃないか。艦も仲間のうちの一人ではあるが、修理すれば治る。だが、人の治癒は遅く不完全だからな


「なら良い…美波、腹が減ったんだが何か作ってくれないかな?」


「あっ、丁度今お昼にするところでしたので食欲があるんだったら一緒に行きましょう!」


「食欲はあるからな。ちなみに、今日の昼飯は何なんだ?」


「サンドイッチですっ!」


サンドイッチかあ…母さんのサンドイッチ、また食べたいな…


「サンドイッチか、ありがとう。それじゃ食堂へ行こうか」


そう言って立とうとするも…

うまく体が動かせない


おそらくFSCの一時的な後遺症だろう


「…すまない。俺はここで飯を摂るからみんなは食堂で食べてきてくれ」


「…?」


「うまく、立てないみたいなんだ」


「なるほど。それならみんなでここで食べれば良いじゃないですか」


「…なるほど」


でもなぁ…医務室狭いし…


「…やっぱりお前らは食堂に…」

「艦長起きたんですね!」

「まったく、起きるのが遅いわよ」


…もう手遅れか


「それじゃ、みんなで食べようか」


「サンドイッチ持ってきますねー!」


ふむ。全員の顔色は普通に良いな。特に目立った傷もないみたいだし報告は信じてもよさそうだ


「それじゃいただきます」


そうして一斉にサンドイッチを食べ始める


それにしても艦内でよくサンドイッチが作れるよな。野菜なんて持ちがよくないからあんま入れないのに


「なぁ、この野菜って貯蔵庫のやつどれぐらい使ったんだ?」


「えっ?貯蔵庫からは取り出しませんよ?」


「…え?」


「えっと…私実は艦内で水耕栽培をしてまして…」


「なるほど。まぁ良いか。美味しいし」


「ありがとうございます!」


「その代わり、俺にも教えてくれよ。水耕栽培とやらのやり方をね」 


「はい!」


久々に食べるご飯は体に染みるな

そういえば、俺ってどれぐらい気を失ってたんだろうか


「いやあ、艦長が1日経っても起きないのには焦りましたよね」


「そうですね。ご飯も取らずに点滴だけって…」

「ちょ、ちょっと待て?俺丸一日気絶してたの?」


「そ、そうですけど…」


…嘘だろ?


「…今日の食器洗いは俺がやるよ」


艦内での仕事が増えて大忙しだよ…


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