夏休みはご機嫌だぁ!(帰省編)その1
「あの...本当に私たちまで良いんですか?」
恵子ママが店長に申し訳なさそうにお伺いを立てている。すると
「構いませんよ♪どうせ尚弥しか住んでませんからね」
「尚弥?」「甥っ子ですよ」「そうですか...」
そんなやり取りを聞いた恵子は座席から身を乗り出し
「甥っ子さん尚弥さんって言うんですね?」「そうだよ」
「お幾つですか?」「あぁ〜今年成人式くらいじゃないかな?」
店長の言葉を聞いて小さく「へぇ〜」と言いながら座席に戻った。
「恵ちゃん!お行儀悪い!」「はぁ〜い」
私は一番うしろの席に座っている鹿島親子を見ながら少しだけ呆れつつも
「純玲?喉乾いてない?」「ダイジョブ♪」「俺乾いた!」
隣に座っている純玲の世話を焼いていたら、何故かその奥に居た一成が飲み物を要求してきた。
「カズ君?これ持って」「は〜い」「やっぱ純玲も〜」「どうぞ〜♪」
「わ〜い♪」「あの...」「はい♪」「ありがとうございます」
結局純玲も欲しがったので、どうせならと私も飲み物を貰う事にした。
「ところで...秩父ってどんな所なんですか?」
「そうだなぁ...東京に比べたらかなりの田舎だなぁ...」
そりゃそうだろうと思いながら店長もかなちゃんもおっとりしてるので、私は急かすこと無く黙って後に続く言葉を待った。
「近所だと三十槌の氷柱が有名かなぁ...今は時期じゃないけど、冬は近くのキャンプ場に沢山人がやって来るわよ」「へぇ〜そうなんですね」
運転に集中しないといけない店長に代わって、かなちゃんが答えてくれた。
私がそんなかなちゃんに返事をすると
「ちょっとトイレ行きたいから休憩するぞ」「「「「「はぁ〜い♪(おぉ〜)」」」」」
店長の気遣いに感謝しつつ、私たちは高速のサービスエリアに立ち寄った。
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