闇に堕ちる定めでも是しとするのは誰が為に
1章...と雰囲気...変わります
「沙織!待ちなさいよ!」
「何?私、忙しいんだけど」
親友の言葉に少し苛立ちを覚えながら、私は答えた。
「どうして...授業出ないの?」
「...バイト有るからよ」
私の言葉に、恵子は苦しそうに顔を歪めながら
「そんなのしなくてもお金なら『放っといて!!』!?...沙織!!」
私は親友の言葉を遮ると同時に肩を押しのけ、足早に下駄箱を目指す。
「ねぇ!沙織!?...沙織ってば!」
彼女の声に、私は振り向き答える。
「必要最低限の授業は受けるから、卒業には問題ないわ」
そう言って私は靴を履き替える。
「そんなの無理よ...いずれ追いて行けなくなるよ...」
親友の言葉を聞きながら私は
「行くから」
と手短に答え傘を差し校門に向かう。
「...沙織...どうして...」
雨を遮る傘を、親友の声を遮る為に使いながら...
「純玲だけは...幸せにする。耕にぃに代わって、私が!!!」
この覚悟は...誰にも譲らない。
授業についていく...正しくは「付いていく」又は「着いていく」ですが
沙織の場合、中学までの実力のみで「追いていく」つもりなのでコレで合ってます。
その答えは...次話にてご覧あれ♪
…と言いつつ更新は不定期になります(^_^;)




