嘘だと言ってよ!!!!!
作中取り入れる隙間無かったので...
この時代リモコンで数字入れて選局したりジュークボックスみたいに毎回硬貨(確か百円)入れたりしないと歌えませんでした。
マイクも有線で回すうちに絡まったり...
良い思い出です。
無事部屋を借り、ドリンクバーに皆好きな飲物を取りに行く。
「耕にぃは?」
私が誰ともなしに聞くと
「お花摘みに♪」
と少し照れながら恵子が言った。
「お兄ちゃんどこでお花積んでるの?」
「おトイレに行くことを恥ずかしがって言う時に使う言い回しなのよ」
純玲の疑問に恵子ママが答えると、妹は恵子を見て
「恵子お姉ちゃん恥ずかしがってるね♪」
と笑った。
部屋に戻ると、遅れて戻って来た兄が私の入れてきた烏龍茶を見て
「今日汗いっぱい掻いたからか、こんな色のオシッコが出たよ」
と笑いながら言った。私は耕にぃの足を蹴りながら
「アホな事言っとらんで早よドリンク行って来ぃや!」
強めの関西弁が出てしまい、恵子が
「沙織こわっ!」と言うと妹も「怒らせたら恐いんやでぇ」と笑った。
自分を睨みつける私と恵子と妹を見ながら、耕にぃは足を擦りながら部屋を出ようと扉に手を掛け
「危ねっ!」とよろけながらコップを落としそうになりつつ部屋を出て行った。
恵子ママが歌う中、戻って来た耕にぃに私が
「耕にぃ、今日なんかふらついてるけど大丈夫なの?」
と先程のやり取りを匂わせつつも、昨日遅かった事を指摘する。困り顔で耕にぃは
「少し寝不足気味だけど、折角の卒業式だからね♪」
足を擦りながら言った。その時、私は耕にぃの足を見てギョッとする。
「どうしたのその足?むくみ?」
私の言葉に耕にぃは
「自分で蹴っといて...まぁいいや。最近むくみが酷いかな?」
そう言った耕にぃの足に手を伸ばし、私は謝りながら擦ったら
「耕にぃ!凄いブヨブヨじゃない?!大丈夫なの?!」
驚きながら耕にぃの顔を見ると脂汗を掻いていて
「ちょっと耕にぃ!顔色悪くない?」
心配しながら半立ちになり耕にぃに近寄ると、耕にぃは目の前で口を抑えながら
「吐きそう...」
言うや否や恵子が立ち上がり
「私、バケツと雑巾貰って来る!」
と言って部屋を飛び出した。
私は耕にぃが吐いてしまった後の事を考えハンカチを取り出すと...
「...血?」
赤黒いシミを見ながら昼前耕にぃが嘔吐いた事を思い出し、私は父の事を思い出す!
「耕にぃ...健康診断は?異常なかったの?!」
私の問いに答える前に
...ズルッ...
「ぐぁぁぁ...っいぃぃぃぃ...」
耕にぃが床に転げ落ち右脇腹を抑えながら悶絶した!
「救急車...救急車ゃ...!いゃぁ!?」
発狂しそうな心を圧し殺しながら、口から内臓全てが出てしまいそうな嗚咽を、喉元に指を喰い込ませ無理矢理押さえつけながら、
「救急車、救急車お願いします!兄が倒れたんです!!」
カラオケの受付に居たスタッフに伝わったのを確認した私は、自分の声と共に意識を失った...
嘔吐いた←えづいた
カラオケの室内が暗い為、耕助の顔色が悪い事に誰も気付けませんでした。日中も体育館から外に出た為、目が明るさに慣れて居らず、電車では外の景色と純玲に気を取られ、誰も気づけなかった...
そんな感じです。




