昨日の親友は今日の恋敵
今回の話は「考えるな!感じろ!!」です。
自分でも分かってないw
ショックがデカすぎて昨日どうやって帰ってきたか覚えてない。
ガラガラガラ...
教室の扉を開けると口を半開きにして、しまらない顔をした親友が居た。
「...恵子、...恵子!」
私の呼びかけに正気を取り戻した(ように見えた)恵子は、ヨダレを拭いつつ
「な、何?」
まだ妄想の名残を漂わせながら、気の無い返事をした。
「いつからなの?」
真剣な私の眼差しに気付かず恵子は
「最初からかなぁ...」
眼が虚ろである。
「嘘っ!?そんな気配、一度も感じたこと無かったよ?!」
「最初は良いお兄さんだなぁ〜って、憧れだった気がする」
恵子の言葉に、それくらいの感情ならあったのは知っていた。その都度私も喜んでいたし...
「いつから...その...」
(好き)って言葉が出てこない。恵子からその言葉を聞きたくないと思ってしまった。
「二人を見てる眼が優しくて...こんな人、居るんだなぁって」
続けて「沙織が自慢する度、羨ましくて...私一人っ子だし...それに」
言い終わるなり教室を見渡し
「そもそもこんなん恋愛対象にならないし」
と言った。私も力いっぱい遊び回る無邪気な男子を見て
「それは分かる」と答えたが
「でも...なんで今なの?」
私の分かりにくい問いに恵子は
「気付いたのよ。色々な事に」
真剣だけど、どこか切ないような...優しさ?も含んだような瞳で、私を見つめてきた。
キーンコーンカーンコーン……キーンコーンカーンコーン……
チャイムの音が鳴り響く中
ガラガラガラ「朝礼はじめるぞー、席に着け!男子!!」ガラガラガラピシャン!
担任の声で前を向くも私の心は前を向けなかった...
牛乳のフタをひっくり返して遊ぶ時、つばが飛んでいて時間が経つと濡れた所が黒くなり...
その遊びが禁止になると今度は手を叩いて風圧でひっくり返していると...
牛乳のフタ自体集めるの禁止になった記憶があります。




