ある日の教室
今でも立たされる事あるのかな?
「そこの二人!静かに!」
怒られた。
「さっきから集中出来て無いだろう!廊下に立ってなさい!!」
立たされた。
ガラガラ...ガラガラ...パタン
6時限目だと傾いた太陽を眺めながら
「寒くなったねぇ」「そうだねぇ」
と先生に再び怒られないよう正面を向きながら小声で話した。
「土曜日、楽しみだね♪」
「耕にぃじゃないけどこんなに甘えて良いの?」
恵子が嬉しそうに言ってきたが、流石に私でもこれまでの出来事を振り返ると申し訳なく思えてくる。
「私の家、パパが滅多に帰って来ないでしょ?お休みの日はいつも二人きりで飽きるのよ」
そう言われると私も恵子以外に友達が居ない為、家族で過ごす事になるが...妹がまだまだ手がかかるので暇を感じる事はなかった。
「でも私達、別居中の5人家族みたいになってるよ?お風呂と寝る以外ずっと一緒だし」
私の言葉に目を輝かせながら恵子は言った。
「だから良いんじゃない!暖かくなったらまた純玲ちゃんとお風呂入りたいなぁ〜」
ガラガラガラ...「お風呂に入るより教室に入ろうか?」
そこには青筋立てた中村先生が竹刀を持って立っていた。
いそいそと教室に入りながら「ゴメンナサイ」と言うも
パンッ!パンッ!
と教卓を2箇所叩く。
そこに手を付けろって意味で...
パーン!パーン!
「「いったぁ〜!」い!」
私達はお尻を叩かれ涙目になりながらも
「「申し訳有りませんでした!!」」
謝ると先生は無言で竹刀を私達の席の方へ向ける。
戻れと言う意味なので黙って戻り席に着く。
((痛っ!))
二人して顔を見合わせるも流石に今の今で話そうとは思わない。
少し歯を食いしばりお尻をさすりながらも、今だけは...
((男子じゃ無くて良かったぁ〜))
と思いながら座るのだった。
同じ事を男子がしたら...
軽く倍はデカい音がする事を思い出し、二人とも(身体が)震えた。
折檻、今では考えられないでしょうねぇ




