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私は天使でVtuber

 かつて別次元からの侵略、別名次元大戦があった。


 歴史的な和解に至り。

世界は多種多様な種族が存在する世界。


 その戦争で社会は高齢化社会に。

世界は極端に少子化が進んだ世界。

その為子供たちは学園都市に一ヶ所に集められ生活をすることになった。


 そんな世界で生活する一人の少女。

二つ結びの髪型に水色の夏セーラー服。


 私の名前は風雨、16歳。

少女漫画みたいな恋に憧れる普通の高校生。

そしてなにを言おう。

私の種族は天使なのです。


 詳しいことは良く知らないんですが天使という種族は元は人間だったんけど。

大人になる前に死んだ子供が転生する種族と知られてるらしいです。


 天使という種族は死んだ時の年齢からスタートするので。

10歳で転生、5年たって。

現在15歳。


 だけど私には前世人間だった記憶がありません。

普通は覚えているらしいですけど。


 前世の思い出すことに特にこだわりはないし。

とにかく今を頑張って生きてます。


 私には実の両親ではけいど育ててくれた里親の天使種族のお父さんとお母さんがいます。

優しくていつもご飯をいっぱい食べさせてくれます。


 そして、私には可愛い弟と妹もいます。

私が死ぬ時に一緒についてきてしまったらしいですが二人も同じく前世の記憶は無いらしいです。

まぁ弟と妹は1歳と3歳だから記憶そのものがまだ出来る前なのもあるんでしょうけど。


 さらに私のペットのハムスター。

名前は金太郎。

金玉が枕に出来るほどデカい。


 そしてそしてなんと私は。

なんと今ちょっとだけ人気なVtuber「もちたぬ」だったのです。

アバターはふくよかな女の子のたぬきって設定でやってます。


 主な配信活動は歌とゲームが中心。

特に歌には自信があって七色の声とか呼ばれちゃってます。


「みんなぷにぽこ~」

「今日も歌っていくよ」


「今日もみんなありがと~」

「そういえば質問が来てるね」

「私がVやってるのって天使になるなでの記憶がなくてさ」

「今は遠くにいでても歌なら届くかなって」

「じゃあ歌うねもし明日が晴れるなら」


もし明日が晴れるなら

作詞 もちたぬ

作曲 一角白馬いっかくはくば


雨がぽつぽつ 

雨がざーざー

風が吹く

妖精さんたちは元気がないね

ちょっとさみしいね

今まで私の物語

雨が降ってばかりだね


これからの私の物語

もし明日が晴れるならなにをしよう

きっと明るいお日様を浴びて

元気な妖精さんたちといっしょ

何しよう、何処にいこう

いっぱい遊んで いっぱい食べて

素敵な恋ができたらいいな


きっと叶う


「みんな今日の配信はここまでおつ~」


 でも悩みもあって。

一つ目はカバーばっかりで自分のオリジナルソングが作れないこと。

歌詞を作るけど自身はまったくない。

唯一あるのはさっきの「もし明日が晴れるなら」だけ。

オリジナルが一番なのはそうだけど。

たまに感じるのが他人の歌を歌うカバーには人の心を動かす力はあるのか。

ふと考えたりする。



 二つ目は天使なのに飛べない。

今日も飛ぶ練習として、家の二階からジャンプする。

「ぬうううう!」

でも私は飛ぶことが出来ません。

理由は簡単。

食べ過ぎで全身に肉が付きすぎた。

両親がいい人過ぎて私の好きな食べ物なんでも買ってくれるから。

どんどん太っていく。

そして。

そしてなんといっても。

デカい胸。

爆乳、大体胸囲98~100センチくらい。

乳が重すぎて飛べない。

ついでに身長155センチの低身長。

そんなギャグみたいな理由で飛べない天使がどこにいますか。

二回から落下するけど、壁を蹴ったりして勢いを殺して、なんとか地面に受け身をとって着地する


 三つは天使になる以前の記憶が無い。

唯一覚えてるというか、転生してた時に持ってたのは。

金玉がデカいたぬきのキーホルダー。

これが何も意味をするのか見当もつかないけど。

何故か…。

懐かしくて切なくて。

大切なものの気がする。


 四つ目は胸がでデカいことのデメリットがしんどい。

周りはうらやましいっていうけど…。


デメリット

その1、肩が凝る(とにかく重い、頭の重さと同じものが二つついてる)

その2、着ぶくれする・太ってみられる

その3、着れる服・下着が限られる

その4、運動するとき邪魔

その5、汗がすごい(隙間にめっちゃたまる)

その6、性欲目的の男しかよってこない


メリット

その1、胸に物が乗せれる

その2、衝撃吸収性能が高い


 以上。


 そしてむかつのは、巨乳だからって偏見。

頭が悪そう。

運動できなさそう。

歌とか下手そう。

そんな偏見にムカついて。

勉強、体育、音楽いろいろ頑張って好成績をおさめていっちゃてるもんね!。


 頭を二つ胸につけてるこっちの身にもなれって。


 さらに不満なのが。

胸が大きい少女漫画の主人公って少ないよねって話。

短編だとそういうのはあったりするけど、有名なのは皆無。

そり大半どころか9割。

巨乳だって少女漫画の主人公になったっていいじゃん。

でも唯一巨乳が主人公の女性漫画ならいくらでもあるけどレディコミとかTLとかd〇siteのがる〇にとか。

男向けも女向けですら性欲目線。

求めてるのはそーいうのじゃなーい。

もっとこう純粋な恋愛やラブコメがみたいんだ!。


 そんなある日こと、私は次の配信のことを考えて過ぎていた。

前が見えていなかった。

「たぬっ」

廊下で人にぶつかってしまった。

「ごめんなさい」

ぶつかった人はすごく大柄な男性だった、熊みたいにデカい。

身長とか絶対180センチ以上あるでしょ。

私と25センチも違う。

確か高校の入学式で凄い目立ってた人(背のせいで)。

だって熊みたいにデカくて威圧感があって筋肉バキバキで。

目つきが鋭くて。

前髪で片目隠れてるし。

何ていうか女の子殴ってそうな髪型と雰囲気してる。

こ、ころされる。

私はその場からすぐさま走って逃げだしていた。


 完全に慌てすぎててパニックなっていた。

また男の人とぶつかってしまった。

「おっと、大丈夫か」

「そんなに急いでどうした」

確か彼は一角白馬さん。

さっきの熊みたいな人ほどじゃないけど。

背が高くて容姿端麗で成績が優秀な、絵に描いたような学園の王子様。

私のオリジナル曲の作曲もしてもらっていた。

「あははすみません」

今日は人によくぶつかる日だ。

「今日も可愛いな風雨さん」


 だが、そんな彼女たちを見つめる影があった


 私はなぜか屋上に呼びだされていた。

「ちょっと胸がでかいからって調子に乗ってじゃないわよ」

女子のいじめグループに囲まれていた。

理由は簡単。

この学園のアイドル的存在であり大人気アイドルユーチューバーである。

一角白馬としゃべっただけでこのありさまだ。

「だいだい、高校生にもなって少女漫画好きってバカじゃないの?」

「胸がデカい少女漫画の主人公なんていねーんだよ」

その言葉に私はカチンときた。

「なっ」

「胸がデカい少女漫画の主人公がいたっていいじゃん!」

感情的になって掴みかかろうとしたけど…。

あっさりかわされて。

身に着けていたたぬきのキーホルダーをむしり取られてしまった。

「なにこいつバカみたいなキーホルダーつけやがって」

「たぬきの金玉みてーな胸ぶらさげやがってよ」

そしてキーホルダーを屋上の外へ投げられてしまった。

「とにかく気に入らないから死ね」

そんな…。

あれは大切な。

思い出せないけど、あれを失くしてはいけない気がする。

気づいたら私は走りだしていた。

私は屋上から飛び降りた。

「うそ…まじか私たち知らねー」

空中でキーホルダーを掴み取る。

だけど、無我夢中で飛び出したから。

この後どうするか考えてなかった。

このままじゃ、普通に落ちたら普通に死ぬ。


 私は必至に羽を羽ばたかせるけど落ちていくばかり。

そうだ私は飛べないんだった。

絶対絶命、私はこのままあの時の同じ二度目の死を迎えるのか。

二度目…?。


 あの時と同じ?。

あの時…?って何。


「今度こそ絶対に助ける!」


 その時だった。

さっきの男の子が私を抱いて一緒に落下していった。

彼はたぬきのキーホルダーを見つけていた。

それがきっかけとなり。


 すべての後景が連続写真のようにフラッシュバックする。

思い出した。

あの時の記憶!。

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