久住龍九と七福神
久住プロデューサーが前面出でる話です。
桔梗学園の祭りの情報は、珊瑚美規から、久住龍九プロデューサーに流された。しかし、準備や根回しに使う時間が数日しかなかったので、「緊急地震予報」の時のメンバーに協力を要請した。塩澤綾香アナウンサーも休みを返上して来た。自分の作ったビデオを流して貰った恩返しのつもりらしい。
撮影は妹の久住寿美恵に頼んだ。寿美恵はC大学の災害跡地に学園都市を造ることに興味を持っていたので二つ返事で参加してくれた。
ドローンでナイアガラ花火をするというので、大滝青子も前回に続いて参加してくれた。自分のゲーム開発の参考にしたかったのだ。
三条工科大で助手をやっている長尾景子は近くにいるからと、割り込んできた。
三条駅に集合したメンバーは、山口翼の操縦するヘリで桔梗学園村にやってきた。
前回の「緊急地震予報」の時に参加できなかった世界ドローン大会の「七福神」のメンバーは、今度こそ参加したいとねじ込んできて、久住龍九も断り切れず取材メンバーに入れてしまった。
「へー。新潟に地震が来てから、2ヶ月ちょっとだよね。凄くない?瓦礫がなくなって、綺麗に道路も舗装されているし、住宅用プレハブだけじゃなくて、大学の施設のようなものも、いくつか出来ているよ」
久住寿美恵の感想に、大滝青子が異議を唱えた。
「寿美恵が見ているのって、KKGの施設の方じゃない?」
青子はC大学より、KKGの施設の方に興味があった。
長尾景子は、青子の意見をバッサリ切った。
「いや、うちの母さん曰く、桔梗学園や九十九カンパニーの施設は、上空からははっきりと見えないらしいよ。バリアが張ってあるんだそうだ」
久住龍九が、景子に探りを入れた。
「長尾財務大臣は、1回桔梗学園の中に入ったんですよね」
「加須総理代行と一緒に、電撃訪問したらしいです」
KKGやC大学より、若い男に興味がある山口翼は、ヘリを操縦しながらも男の話題が始まると必ず嵌まってくる。
「私達も桔梗学園に入ってみたいよねぇ。琉君とかぁ、賀来人君とかぁ、いるんでしょ?また会いたいなぁ」
寿美恵が翼に突っ込みを入れる。
「翼は、独身狙いですか?」
「そうよ。だって蹴斗とか晴崇がどんなにイケメンでも、妻帯者でかつ子持ちなんだもん」
「おいおい、寿美恵。この人達、大丈夫か?」
「兄さんには手を出さないから大丈夫だよ」
「俺も、イケメンで妻帯者だからな」
ヘリの中に、一瞬白い空気が流れた。そんな話をしているうちに、ヘリはKKGと浜昼顔地区の間のヘリポートに着いた。
出迎えには生駒篤が出向いた。
「初めまして、本来ならば顔見知りの琉や賀来人が来た方が良いのでしょうが、二人達とも、今日は仕事が立て込んでいまして、私、生駒篤がご案内します」
「いやだぁ。まだ、若い男の子がいるのね。篤君は高校生?」
山口翼が、早速、生駒篤に興味を持って近づいた。しかし、生駒は涼しい顔でそれを受け流した。
「はい。高校1年生になります」
「桔梗学園って女子校って伺っているのに、男子がいっぱいでびっくり」
「女子校というわけではないのですが、まあ、男子は少ないです。今日は、浴衣の着付けなどで忙しくて、女子が来られないので僕が来ました」
「あら、男子は浴衣を着ないの?」
「僕は着ませんが、晴崇さんは圭さんと浴衣を着て、お子さん達と金魚台輪を引くって言っていました」
塩澤綾香アナウンサーが早速情報を集め始めた。
「『金魚台輪』について、詳しく教えてくれますか」
「はい、時間もないので歩きながらお話しします」
「昔からこの地区は、港町新潟に卸す金魚の生産地だったんです。最初は、新発田市のように曳き車の『金魚台輪』を子供全員で引いていたんですが、ここは、坂道が多く、子供の力で台輪を引くのが大変だったんです。
それで、台輪が壊れた時、新しく作るのではなく、小さなものをたくさん作って、子供一人が一台ずつ引くことになったんだそうです。
それ以降、子供が生まれると、金魚の乗った小さな車を作るようになったと聞いています。桔梗学園では、代々伝わる台輪があって、直し直し後輩に伝えています。
台輪に会わせて、女の子は金魚の柄の浴衣を着る子も多いです」
「それで、女子は浴衣の着付けで忙しいんですね」
「いや、それはまた、別の伝説で。海上花火のある日に告白したら、必ずカップルになるという、いわゆる都市伝説のような話がありまして。女子はお洒落に余念がなくて・・・」
そんな話をしながら、金魚台輪を引く列にようやく追いついた。
「あー。圭さんがいる。圭さ~ん」
「嘘、晴崇さんの浴衣麗しい。双子ちゃんも大きくなって・・・」
ドローンチーム「七福神」のメンバーは、憧れの二人の日常を拝んでいた。
綾香は次の取材対象を見つけたようだ。
「すごい。乳母車が空中を浮いている」
「生駒君、取材していいですか?」
生駒は少し考えてから、小さい声で言った。
「行列が終わってから、蓮実さんに直接交渉してください」
龍九は生駒に耳打ちした。
「なんか不都合あるの?」
「蓮実さんの赤ちゃん、足に障がいがあるんです。それで、空飛ぶ乳母車を蓮実さんが開発しました。お子さんの障がいの取り上げ方によっては、蓮実さんは不快に感じる可能性もあるかと思って」
「わかった。後ろから映像を取っておいて、後で事情を話して交渉してみる」
最後尾は、子供のいない一見してハーフと思えるカップルだった。外国人が物珍しさで着ているにしては、浴衣を粋に着こなしていた。
その二人は、沿道で行列をスケッチしている女子高生に声を掛けて、何やらスケッチを1枚貰ってきた。
「あの絵は何かしら」
綾香は好奇心に負けて、飛びだしていってしまった。
「あの、すいません。その絵を見せていただけませんか」
「駄目。彼女から俺へのプレゼントだから」
そういうと、背の高い男は、すいっとすり抜けるように歩いて行ってしまった。
「鞠斗はそういう態度も取れるのね」
鮎里の言葉に、鞠斗は、遠い空を見上げて答えた。
「まだ、彼女の絵を世の中に出すわけにはいかないからね」
「塩澤、絵は見せて貰えなかったのか?」
「すいません。彼女からのプレゼントとか言って、誤魔化されました」
「あの男どこかで見たことがあるような気がするな。あー、珊瑚村長代理をしていた男だ。スーツを着ていないから誤魔化された。ただのカップルの振りをして、警備をしていたんじゃないか?」
いや、それは、久住プロデューサーの考えすぎでは?
桔梗学園の体育館に入れない一行は、昼食を白萩地区で食べ、午後はC大学のキャンパス再生について、取材をすることになっている。
「白萩地区に入るために、このスタンプを押してください」
龍九は、スタンプを押そうとする篤の手を掴んで、スタンプの表面をのぞき込んだ。
「ねえ、俺たちは地区でスタンプを押しているんだけれど、こっちのスタンプはまた別のスタンプなんだね」
篤は涼しい顔をして答えた。
「僕たちの手首のバンドの、白色バージョンと同じ機能が、1日分稼働するだけです」
「じゃあ、バンドのほうがいいな」
「バンドは一度つけたら、外すのに特殊な機械が必要ですので、今日はスタンプを押させて貰います」
そう言うと、篤は捕まれていた手首をすっと返して切り離し、笑顔で龍九の手の甲にスタンプを押した。
(へえ、ただの子供じゃないんだね)
「暑い中お疲れ様でした。ここにメニューがあるので、お好きな昼食を申し込んでください」
篤から手渡されたタブレットには、涼しげなメニューが載っていた。
「篤君、あちらのお店で直接頼んではいけないの?」
翼は少し上目遣いで、篤の袖を掴んだ。
「ここに住んでいる人は無料で頼めますが、皆さんはこちらで頼んでいただくと、請求書が出ます」
長尾景子は即座にその言葉に反応した。
「ここに住んでいる人の食事は無料なの?」
「はい。その分お仕事をしていただいていますので」
「高齢者が多いように思うんだけれど、寝たきりの方はいないの?」
「身体の不自由な方はいらっしゃいますが、皆さん出来る範囲で貢献していらっしゃいますので」
(『貢献』ね)
「ほら、早く注文しよう。請求書は久住プロデューサーに行くんでしょ?」
「勘弁してくださいよ。そんなにいっぱい頼んだら、経理で弾かれます」
篤が柔らかな笑顔で答えた。
「久住さん、大丈夫ですよ。地産地消の上、材料費しか請求しませんから」
「人件費は?」
「含まれていません」
「ヤバい、このかき氷ふわふわ。午後の仕事したくなくなる。ずっとここにいたい」
翼はスプーンを口に入れながら、まったりした。
「そうだね。『桃源郷』ってこんな感じかな」
「寿美恵、陶淵明の『桃源郷』は一度出ていったら、二度と戻れないんだよ」
何も食べず待機している篤に、寿美恵が尋ねる。
「ねえ、篤君、ここの住人になるにはどうしたらいいの?」
「さあ?僕は、ここで働く医者の息子なので、無条件では入れましたから、詳細は分かりません。
みなさん、お時間です。午後はC大学の伊藤教授が案内してくださるそうです。
花火は17:00から藤が浜で行われます。ドローンによるナイアガラは、日没直後18:30から始まります。僕は19:00以降仕事は出来ませんので、お見送りは出来ませんが、20:00までにはヘリポートからお帰りください」
「花火が終わるのは何時ですか?」
「19:30です。フェニックスが終わると、花火はすべて終わりです」
「高校生は、夜のお仕事が出来ないなら、フェニックスが見られなくて残念ね」
生駒篤は複雑な笑顔を返した。
中学生以下は大人の付き添いがないと、夜の花火に行けないという決まりがある。それでも高校生以上の付添がいれば、花火見物には行ける。篤は妹の千駿にねだられ、付き添うことになっていたが、他にも行きたい子供がいて、しょうがなくまとめて連れて行くことになったのだ。ただ、数が多いので、九十九カンパニーの展望室にまとめて引率することになっている。
篤は、このお姉さん達と1日過ごすのとどちらがいいか考えたが、千駿の機嫌を取るのが面倒くさいので、子守を選んだという次第だ。
昼食後、白萩地区を出たところで、NHK撮影隊対応の伊藤教授と篤はバトンタッチをした。
伊藤教授は、C大学の宣伝のため、大変張り切っていた。
久住寿美恵も、自分の専門分野なので、二人の会話はかなり盛り上がっていた。
「こちらが浜昼顔地区です。ここには桔梗村の避難していた方が住むのですが、みなさん、自ら重機を動かして、この集合住宅を作っていらっしゃるんです」
「では、ここの建築デザインと施工に関する指揮を伊藤教授がしていらっしゃるんですね」
「私一人というわけではなく、この地域で昔から活躍していた槙田組の棟梁さんがお手伝いしてくださっています。特に竹の扱いについては、深く研究なさっていらっしゃるので、我々も学ぶところが多いです。また、竹の外側にかぶせる防水シートについてはKKGの開発したものを使っているんです」
「ここは海岸が近い上に、雪国ですよね。外壁代わりが防水シートで大丈夫ですか?」
「新潟でも、海岸が近いところはそれほど積雪はありません。ただ、硬い氷状の雪が強く吹きつけるのです。そこでこのシートは、3枚重ねで、その間を冷たい風が吹き抜けるような構造になっています。風の出口は弁があり、風が吹き抜けた後は閉じるようになっています」
「軒が深く出ていて、屋根は片流れですね。雪を落とす構造なんですね」
「はい。雪や雨はそのまま下に落ち、下に掘ってある溝から地下に送られるようになっています」
「再利用するんですね」
「はい、今は撒水につかっています。津波で土壌に塩分が多く堆積していますので、絶えず、撒水することで塩分を洗い流しています」
「夏に使うシートと冬に使うシートは同じですか?」
「いいえ、冬にはもう1枚、防寒のシートが掛けられます。夏は吹き抜けですが、冬は各階の床にもシートが敷かれ、床からの暖房を逃がさないようになっています」
「床暖房なんですか?」
「地下に温泉が流れていますので、温かいですよ。風呂は温泉です」
「いいですね。24時間温泉が楽しめる」
「残念ながら、C大学は時間制限ありの温水シャワーですね」
「どうしてですか?」
「温水管が敷かれているのは桔梗学園村の敷地だけなんです。それに女学生に無制限にお湯を使わせたらどうなると思いますか?」
「ああ、分かります。皆さん髪が長いですよね」
伊藤教授は声を潜めていった。
「N女子大学は、旧桔梗高校の敷地を借り上げていらっしゃいますが、何度も髪が配水管に詰まって、修理しているようですよ。C大学の学生はそんなに髪が長い子はいないんですが・・・」
「仕事や研究に時間を割こうと思うと、髪にかける時間はもったいないですからね」
塩澤綾香もショートカットだ。大学時代は、綺麗なロングヘアーだったが、報道番組で急に呼び出されることが多く、夜も遅くまで働いていると髪を洗って乾かすより、睡眠にかける時間を増やしたくなったので、ショートにしたのだ。
山口翼は別の意見を持っていた。
「平安時代から髪は女性の美だから、髪が長くて文句言われる筋合いはないわ。海外でも女性のショートを嫌がる国は多いのに・・」
ぽっちゃり体型の大滝青子は汗を拭きながら答えた。
「まあ、好きな髪型が選べる世の中がいいね。しかし、桔梗学園村から出ると、桔梗村は暑いですね」
伊藤教授も、つばの広い帽子の下の額をハンカチで拭いていた。
「はい。あちらはバリアーが張ってあるので、暑くても昭和の夏くらいの暑さなんです。でも、こちらも絶えず地下水で塩分を流しているので、気化熱で大分涼しいんです」
久住寿美恵は町の作り全体を眺めて、質問を続けた。
「道路はアスファルトですが、植栽を挟んで、歩道は舗装はしないんですね」
「道路は重量がある車両を通すため、仕方がなくアスファルト舗装をしていますが、歩道は災害廃棄物の中から、セメントの瓦礫だけを選んで埋め込んで、マカダム舗装をしています」
「地面の部分にはもう苔が生え始めていますね」
「はい。水のお陰です。雑草も生えてくるでしょうが、丈の長いもの以外は生えたままにしようと思っています」
「自転車や乳母車は通りにくいですね」
「この地域は自転車は走れません。乳母車や車椅子はKKGのほうで、空中に浮くものを開発していますので、路面がなだらかでなくてもいいんです」
龍九が、質問に加わった。
「自転車が禁止なのは何故ですか?」
「歩いた方が健康に良いからだそうです。私も、こちらに来て血糖値が下がりました」
「自家用車も禁止なのですか?重い荷物もありますよね」
「自動運転のバスなどを使うことは出来ます。ケータリングや食材は、前日に注文しておくと、自動運転のバスが運んできてくれます」
「交通事故はなくなるでしょうね」
「はい。スタンプやバンドのある人が、近くを通るとバスは必ず止まります」
そんな話をしながら、一行は旧桔梗村中心地に出来つつあるC大学工学部の敷地に着いた。
「大きな倉庫が並んでいますね」
「はい、千葉にあるC大学から、大型ドローン2機で運べるだけの貴重な備品や機械を、運んで貰いました。1台数億円する機械もあるもんで、本当に感謝しています」
「園芸学部からも運んで貰ったのですか」
「はい、そちらは、旧桔梗北中学校の体育館に運んで貰いました。グランドにはビニールハウスを建てさせて貰いました。藤川の向こうの旧新興住宅地も更地にしてもらい、C大学の農場にする予定です。ただ、火山による噴煙の影響が予想できないので、最初はビニールハウスを建てるかも知れません」
綾香が、「火山」と言う言葉に反応した。
「こんなところまで、噴煙が来るんですか?」
「微細なものは飛んでくるでしょうし、気候にも影響を与えるかも知れません。2,3度平均気温が下がるかも知れません」
「温暖化が食い止められますね」
「一概に良いことばかりではないでしょう?日本近郊を泳ぐ水産資源には大きな影響を与えるでしょうし、電波障害の影響がどうなるか分かりません。飛行機も当分飛べないのではないでしょうか」
綾香は、四国に飛行場を作る話を思い出した。
「自衛隊の飛行機も飛べないのでしょうか?」
「さあ、私も専門家でないので分かりませんが、日本では桜島や三宅島の噴火などを経験していますので、火山灰の中飛べる技術はあるのではないでしょうか。
ただ、富士山の噴火は前回の宝永噴火から約300年立っているので、実際に体験した人は現存していませんよね。日記や記録などの資料で理解するしかないですよね。
そして、江戸時代から日本は近代化したので、それに対する被害については未知のものです」
綾香は、前回地震についての被害をまとめたドキュメンタリーを作ったが、次の資料はNHKが総力を挙げて作ることになっている。もう若手アナウンサーに美味しいところを譲るわけにはいかないという、企業の論理が働いたのだ。
ただ、綾香は噴火については、神奈川、静岡、山梨、東京などの人達は、一端避難が完了しているので、警告するようなドキュメンタリーを作る強い動機は起こってこなかった。
「伊藤教授、紹介が遅れましたが、前回宝永大地震のドキュメンタリーを作ったのは、この塩澤と久住寿美恵なんです」
「ああ、あの番組は感動的でしたね。それのお陰でC大学も他大学に先駆けて、移転に動けたんですよ。感謝しています。大学の施設を少しでも運び出せ、こんな好条件の場所を選べたのは、あの番組に大学上層部が心を動かされたからなんです」
綾香は涙がこぼれそうになったが、かろうじて我慢して、ゆがんだ笑顔を返した。
しかし、寿美恵は一枚上手だった。
「伊藤教授、あのドキュメンタリーの資料を集めたのは、私のYouTuber仲間なんです。
みんな各地方にある石碑などの情報を地道に集めてくれたんです。
今回の取材はNHKさんと協力して行いますが、今後もお願いします。
私達は噴火後の放送が大切だと思っているんです。
今までは、災害が起こると「復興」という言葉で、以前の生活に戻ることばかり、報道は強調してきましたが、人口減が起こる日本では、新しい生活スタイルを提案する必要があると思うのです。
是非、大学の研究を通して、新しい生活スタイルへの提案をお願いしたいと思います」
綾香は、新しい世界に残るのは公共放送ではなく、寿美恵達YouTuberなのだと実感した。
久住龍九は一応、昔はイケメンだったかも知れないが、今は40歳を越え、少しお腹が出始めたおっさんを想像して書いています。子供はまだ小学生で、NHKでは中堅。将来は管理職を目指すおっさんです。ただ、自由な生き方の妹寿美恵を、羨ましくも思っています。