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猫♡ 炎の(燃えてない)救出劇!!

作者: 歌川 詩季

 手に汗にぎるアクション!

 わんこにしろ、にゃんこにしろ。

 なんで、あいつら。怖くて降りるのが怖くなるくせに、高いところに登るんですかね。



 うちのわんこがまだ、ほんとにちいさいころ。

 ソファのうえにのぼったはいいけど、そのわずかな高さが怖くて降りられない(背もたれのうえ、でなく、座るところです)。

 しかたなく(?)脇のしたを支えて、補助してやりながら、おりるトレーニングをしてやりました。


 その成果あって、ころびながらでも、ひとりで降りられるようになったのです。

 えらい♡



 そして、本題は、にゃんこのほうです。

 こいつも、やっぱり高いところが好きなのですが。わんことちがって、本気で高いところにのぼりました。

 カーテンをよじのぼって。

 そのさきに足場を得たのはいいですが、それは私が背伸びして手をのぼして、やっと触れられるところ。

 あんのじょう、にゃんこは怖くて降りられません。


 私の手につかまろうにも、届くぎりぎりの高さのため。そんな頼りない救いの手に、安心して身をゆだねてなどくれませんでした。

 こりゃ、踏み台かなにかもってこなきゃ。そう思ったときです。


 私は、何をおもったか(笑)上着のジッパーをおろし、それを脱いで、つきだした両腕に張るようにひろげました。

「さあ、おれを信じてとびおりるんだ!」

ってやつですよ(笑)


 いや、実際には、そんな台詞(せりふ)は口走ってませんし。うちのにゃんこもドラマやマンガとか見ないタイプ(?)ですので。

(こいつ、なにやってんだ?

 いいから、はやく助けろよ)

なんて、あきれ顔で見おろすばかり——そうなるはずでした。


 いや、誰が見てるってわけでもない(にゃんこ以外は)ボケですよ。

 あとで

「やっば、飛び降りてこなかったよ」

って、ネタにするために(笑)


 ね、ほんとしょうもな……って、え?

 にゃんこ、(あし)をそろえて、姿勢を低くして。


 そして、ダイブ!!


 ひろげた上着のうえに飛び込んでくる、そのからだが、バウンドしてこぼれないように。私は膝でクッションをきかせて、やさしくうけとめます。


 こうして。うちのにゃんこは、ドラマやマンガで見るあの救出劇を演じて、無事に高いところから降りられたのです……ですが!


 おまえは、あほか!!


 なんで、そこでほんとに飛び降りてくる?!


 いや、ドラマもマンガも見てないのに、こちらの意図を瞬時に理解して、行動にうつすあたり。賢いともいえないこともないんですけれど。


 あくまでも、ボケでやったことでしたのに。

 まさに、ボケ殺し!!


 まったく、こいつは♡


 このころは、まだあんまり甘えてこなかったのですが。

 そのときばかりは、しばらく私におとなしく()かれていました♡♡♡



 みなさまも、わんこや、にゃんこなどが、高いところにのぼって降りられなくなったら。

 しょうがねえな、ってぶつくさいいながら、助けてあげてくださいね(笑)


※ 上着を脱いでひろげるのは、おすすめできません



挿絵(By みてみん)

制作:コロン 先生

 そんなところも可愛い♡

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挿絵(By みてみん)
制作:あき伽耶 先生

― 新着の感想 ―
[良い点] わんこちゃんも、にゃんこちゃんも、可愛いですね! 楽しいエッセイを、ありがとうございます。 [一言] 「猫♡ 炎の(燃えてない)救出劇!!」「手に汗にぎるアクション!」←拝読して、タイトル…
[一言] にゃんこかわいいです……(´ω`*) いつもツンツンしているのに、そういう時には甘えてくるんですね。 にゃんこを優しく受け止める歌川さんを想像してなんだかすごく癒されました。 コロンさんのイ…
[一言] シッキーが泣きながら飛んでる? いや落ちてるんだよw
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