1、プロローグ・1
練習しながら初投稿です。よろしくお願いいたします。
できるだけ登場人物の男女比は1:1にしたいと考えています。
なお、小さくてかわいい女の子は出てくる予定なのですがちょっと先。
「うっわ、なにあれ?」
その場に通りかかった男性プレイヤーは目を剥いた。
それは一方的な蹂躙であった。フィールドボスを示す王冠アイコンが付くそのドデカいカエルのモンスターが、たった二人からの攻撃に右往左往している。一瞬助けに入ろうとも考えた男性プレイヤーだったが、その必要もなさそうである。
伸ばした10mはあろうかという舌の鞭も、巨大な前足で繰り出される横薙ぎも、すべていなされて、盾役に殴打されている。猛毒効果のある体液をまき散らしながら巨大な体躯を生かしたスタンピングをしようと飛び上がると、後ろの男性から何か黒っぽい投擲物がタイミングばっちりで飛んでくる。「ドガーン!!!!」撃ち落された。いつの間にか盾の人は空中でバリアを張って逃れている。落ちた地響きでここまで揺れが伝わってきた。
「攻略組かな?」
このマップは昨日解放されたばかりで、要求ステータスも高めの最前線である。トッププレイヤー達ならこんなに一方的に戦えるものなのか、男はそう思った。
「ゆえち、と、てった、ねぇ。……知らないな」
有名なプレイヤーはそこそこ把握していたと思っていた男は意外そうに目を細めた。スクショしとけば良かったかな、とも思うが許可なしだとモザイクかかるしなぁ、と諦める。それにたった今、巨大ガエル「グラントード」はポリゴンになって消えた。
「それにしても、あのエフェクト、何だ?」
『ゆえち』も『てった』も腰のあたりに銀のフラフープのようなエフェクトが浮いているのだ。ネタ装備じゃないよな? お揃いで? 時々そこを時々そこを持って体を支える支点にしていることもあったので、ただのエフェクトというわけでもないだろう。
男性プレイヤーは、首を傾げながら、自分に向かってきたMOBに刃を向けた。
読んでくださってありがとうございます。
VRだけど、エンディングありで考えてます。
そこまで書けたらいいな……。