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ローブを身にまとったマティは、ローブを着た半透明の透ける体で力が抜けたように立っていた。
「ここには何もないぞ。全てなくなった。よそに行って…。」
何かに気が付いたように言葉を止めて、フレアをじっと見た。
「何か見たことがあるような。だが、そんなことが有るわけはない。だとすれば、」
一人でブツブツ何やら言っている。
そして何か思い出したように、
「君たちは何者だ」
アランが一歩進み出て、
「私の名はアラン、『鉱山』を取り戻しに来たドワーフの末裔だ。ここにいるのはフレアで、本人は否定しているが、『勇者』だ。」
「アラン、私は『勇者』ではありませんよ。仕方なしにこうなっているだけです。」
「そんなやつが、こんな所までたった一人で旅をしようとするわけがない。それだけでも十分『勇者』だろう。」
「ただ、自分の故郷だったかも知れない所を見たいと思ったので、全てそのついでです。」
「相変わらず掴めない奴だ。これ程の冒険でもついでとは。」
それを聞いていた幽霊のマティはわなわな震えながら、
「君はフレアというのか?」




