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ラディッシュの買い物は堅実だった。
最初に行った道具屋は、一緒に行かせてもらえず、玄関先で待たされる羽目になったが、道具屋は何やら大変なことになったみたいだった。
しばらくして何食わぬ出てきたラディッシュは、
「次は武器屋にいくわよ」
と言って、歩き出した。
フレアは、結構年月が経っても、お店の場所は変わらないんだと感心しながら、ラディッシュの後についていった。
次に行った武器屋では、フレアにボロボロになった『麻布の服』の代わりに、『白鋼の鎧』を買い、自分には動きやすいが値段の張らない『魔法使いのローブ』を買った。
元々着ていたドレスは、洗濯と梱包を頼んでいた。
王女といえば、世間知らずなイメージだったが、ラディッシュそうではなかった。
ふたりは、一通り買い物を済ませ、屋台で遅めの昼食を取りながら、今後の予定について話した。
『勇者の洞窟』へ行く件については了解してもらう代わりに、ドレスの受け取りのために、今日はここに泊まることを約束させられた。
宿屋へ戻るとラディッシュは、フレアをぐっとたぐり寄せ、
『どうしても他人に聞かれ無くない話がある』
と言った。
まわりを他の部屋に囲まれ、ベッドが部屋のほとんどを占めるこの部屋で、どうやったらそんなことができるかわからないが、フレアには、
『はい』
と言うほかは無かった。




