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 国王と数十回も同じことを繰り返し、お互いかなり疲れ切ったところで、


「何故じゃ、このスキル『勇者への最初の依頼』が発動したら、お主が依頼を受けるまで、我々以外の時間も止まってしまうんじゃが」


「別に、発動しなければいいじゃないですか?」


「それは無理というものじゃ。お主のような者と、初めて会うと自動で発動するスキルで、自らは発動を止められぬ。」


 国王は深いため息をついて、


「正直、魔王が現れたのは3代前の国王の時じゃから、ロララ姫はそもそも生きているのかどうか、あぁ…スキルが発動しているから生きてはいるはずじゃが、」


 国王は、身震いすると、


「普通に考えれば、祖父の兄妹だから、一体何歳になっているものか…。」


 国王は、つぶやくように言うと、続けて


「魔王も、思っているほど悪い奴じゃあないんじゃて」

 と言った。

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