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次回は20回記念ですので、2回更新します。
「私はラディッシュ。たぶん、この国で最も年寄りの王女よ」
自慢げに胸を突き出しているが、どう見てもフレアの妹と言っても間違えられない位にしか見えない。
決して高いと言えないフレアの身長と比べても、頭一つ分は低い。
ただ胸だけは、年齢を主張するかのようにアンバランスだ。
フレアは、どうしても目に入るそれに、目のやり場に困っていると、
「まず、どこから話せばいいのかしら?話をすることは一杯あるのだけれど」
視線に気づいたのか、ラディッシュから先に言われた。
慌ててフレアは、
「『グリーンドラゴン』はどうなったのですか?剣を出す瞬間に炎に包まれて、意識がなかったので」
と、問うた。
「コンマの差で、私の回復魔法が早かったみたい。たぶん私が回復魔法をかけなかったら、死んじゃってたと思うわよ。聞きたいことは一杯あると思うけど、まあ細かい話は、ここを出てからにしない?」
確かにこんな場所で長話というのもないだろう。
安全のためにも場所を移動したほうがいい。
とりあえず一番近い城塞都市にでも行こうかともおもったが、ラーとの約束を思いだし、
「そうですね、とりあえず『城下町』に行こうと思います。」
「じゃあ行きましょうか。特に持っていく物もないし、ところで、もう体は大丈夫?」
「はい、ぴんぴんしています」
フレアは軽く跳躍して見せた。
ラデッシュは少し考えて、
「じゃあ…」
ラデッシュは言葉をいったん切って、
「お姫様だっこしてくれる?私の長年の夢だったの」




