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『グリーンドラゴン』との戦いは、フレアの方がジリ貧だった。
『グリーンドラゴン』は、自分の攻撃が当たらないと分かると、フレアが一撃を当てた瞬間に炎を吐いてくるようになった。
この場合、必ず『グリーンドラゴン』の攻撃を受けることになり、回復しながらの攻撃をしなければならなくなっていた。
やはり『麻布の服』では無理だったのだろうか?
攻撃は確かに手応えがあり、効果はあるのだろう。
たが、与えるダメージより受けるダメージが多いこの状況は、まさしく消耗戦で、ジリ貧としか言い様がない。
『グリーンドラゴン』も、鱗がかなり抜け落ちダメージは深いが、フレアも魔力を使い切って、回復はもっぱら『やくそう』に頼っている状態だった。
「ギャオォ」
フレアが斬りつけると、『グリーンドラゴン』もたまらなく悲鳴をあげる。
『グリーンドラゴン』は、ヨレヨレだったが尾を振り回して反撃をしてくる。
だがフレアはよけきれず、音をたてて洞窟の壁まで吹き飛ばされた。
「ガハッ」
全身を強く打ちつけても何とか立ち上がったが、四つんばいが精一杯だった。
あと一太刀浴びせればというところだろうが、フレアにもう手持ちの薬草はない。
勝利を確信した『グリーンドラゴン』がゆっくりと近づいてくる。
そんな時、国王の言葉がフレアの頭に浮かんだ。
『このスキルが発動したら、依頼を完遂するまで、勇者とその仲間の魂は肉体にとどまる。全滅だけは避けよ。永遠の苦痛しか残らぬぞ』
フレアはこの光景を忘れまいと、『グリーンドラゴン』をにらみつけていた。




