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妖術夢想  作者: 四畳半
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第3章「虹色の教会」

 次の日。

 爆発事故は幸いにもプロ、先生や生徒、その他近隣住民の方々の協力によって鎮圧されたが、やはり完全に改修するには1週間程掛かるという事で今日は休日だった。

 嬉しいのだがその分夏休みが減ると考えると若干憂鬱になる。

 クラスの連中は能天気に喜んでいるがこの事実を知れば全員態度を一変させる事だろう。

 まぁそれが普通なのだがやはり身勝手ではある。

 かくいう僕も喜んでいたのだが。

 早々に退院した僕は若干痛みが残る身体を動かして帰路に付いていた。

 祀達は一緒に帰ると言ってくれたのだが今まで看護してくれたし、という事で丁重に断っておいた。

 しかしその気持ちはありがたく貰っておいた。

 持つべきものは家族である。

 さて、色々と手続きをしたお陰で今はもう夕方だった。

 繁殖期でムラムラしたセミがみーんみーんと鳴いていて実に五月蝿い。

 そういえばセミの成虫の寿命って1~2週間くらいだってよく聞くけど本当は野外では1ヶ月近く生きるんだって。

 成虫の飼育が困難ですぐ死んでしまうことからきた俗説らしいけどどうでも良い。

 中国や東南アジア、沖縄とかではセミを食べるようだがかつてあれを食べた感想としては微妙だった。

 セミだと知らずに食べていれば美味しく感じたかもしれない。

 僕はやかましいセミの合唱に顔を顰めながら足早に道を進んでいく。

「ん?」

 僕は見慣れないものが視界の端にあったのでそちらに目を向けた。

 白い洋風な外観。

 てっぺんには大きな十字架が立っている。

 レンガ造りであり、地震が頻発する日本においては倒壊とか耐久性とか心配だがもしかしたらなんらかの術でも使っているのかもしれない。

 仏教や神道がメジャーな日本に建ってる教会なのでやはりというかこぢんまりとしている。

 しかしそれを感じさせないような工夫が至る所に見られたのは感心する。

 病院なんてこの街に来て始めて利用したのでこの辺りの土地勘はそんなに無く、教会があったのは知らなかった。

 最近色々と起きてるしここでお祓い的なものでもサービスでしてもらおう。

 いや、悪魔祓いか? どっちでも良いか。

 神社に住んでいる者の台詞ではないが祀達は宗教の違いについてはおおらかであり、神話に出てくる神様からその土地特有の名前が全然知られていないような神様まで信仰しているので別に良いだろう。

 RPGに出てくる教会では状態異常を回復してくれるし、きっと僕の身に起きている不幸な出来事も解決してくれると思う。

 中にはシスターさんでも居るのだろうか、と僅かな期待に胸を膨らませて僕は協会の扉を開ける。

 大きな木製の扉でかなり重い。

 取っ手は金色で綺麗に磨き上げられている。

 いや、金メッキなのだろうがこの教会の雰囲気もあってかなり高そうに見える。

 壊したら弁償しろ、と言われそうなので慎重に開けた。

 ゆっくりと中がどうなっているのか明らかになる。

 やはり中も想像通りだった。

 何列もあるベンチみたいな横長の椅子。

 窓には聖書の一場面を再現したステンドグラスが幾つも嵌められ、虹色の光が薄暗い礼拝堂を照らしている。

 天井にも復活したイエスを再現したステンドグラスがびっしりと嵌められ、神々しい印象を抱く。

 素人でもわかる程の合理的でありながらも複雑な建築様式はゴシックとバロックの融合だろうか。

 ケルン大聖堂やサンピエトロ大聖堂などそれだけで一級の芸術とも言える建築物はあるがこの教会もそれらに入っても良いのではないか、と思ってしまう程美しい。

 奥には黒檀、その上に十字架。

 そして黒檀を囲むように十二使徒の像が並んでいる。

 ……いや、すごいのだが。

 すごいのだけれどどうしてこの街にこんな教会を建てたのだろうか。

 こういうのは本場のローマとかイギリス、ロシアあたりに建てるのが正解だと思う。

 まぁ布教か何かなのだろう。

 それにしても綺麗だなぁ……。

「如何なされました?」

 僕がうっとりと教会の中を見渡していると後ろから声が掛かった。

 凛とした声で耳に透き通るように入る。

 祀と似たような声だった。

 その声自体に力があるのかもしれない。

 それにしても驚いた、一体誰だ。

 まさかアレか、住居侵入罪で訴えますよか。

 でも教会って住居じゃないし鍵開いてたし普通入れるよね。

 僕はゆっくりと後ろを振り返る。

 声の主はシスターだった。

 わかりやすく言うのなら修道女。

 おそらく人間だろうが日本人ではなく外国人だ。

 白皙はくせきの肌に大きな碧眼、虹色の光に煌めく金色のロングヘア。

 多分英国人だと思う。

「ええと……ちょっとお祓い的な事をしていただきたくここに……」

 咄嗟に僕はそう説明した。

 って思いっきり日本語じゃないか、どうするんだよ。

 外国人とかどんな反応をすれば良いのかわからない。

 取り敢えずイエスとノーだけ言っておけば切り抜けられるか。

 いや、中学英語の文法程度なら問題無い筈だ。

 待て、冷静に考えると僕はリスニングとスピーキングの成績が大変なんだった。

 駄目じゃん。

 僕は頭を抱えてどうやって逃げ出そうかと涙目になりながら考えを巡らせた。

 このままダッシュで回れ右をして帰るか。

 いや非常用扉がどこにあるのかわからない。

 ここから立ち去るには彼女の隣を通らなければいけない訳だが……。

 くそ、無理だ!

「あのぅ……わたくし、日本語を方言までマスターしていますから緊張しなくても大丈夫ですよ?」

「オー、アイム……ってご丁寧にも日本語でありがとうございます……」

 僕は安堵のため息を吐いた。

 というか冷静に考えれば最初から彼女は日本語で話しかけてくれていたではないか。

 全く違和感のない流暢な日本語だったというのにどうして気が付けなかったのか。

 僕は自分の脳に異常がないか心配になる。

 こんな年齢だが人間ドッグみたいなのに行ってみるべきかもしれない。

「私の名前はマリー・イエシスタ。カトリックの修道女です」

「僕は焔魂夜行、よろしくお願いします」

「敬語ではなくてよろしいのですよ。修行の身である故、尊敬される程の者ではございません」

「えと……じゃ、よろしく」

 こんなにこにこしてる顔の言葉を断れるわけなかった。

 いや、僕が敬語を使うのはわりと珍しいのだけれど彼女から溢れる異様な雰囲気に気圧されて無意識に使っていたのだった。

 しかし遥かに僕よりも年上である鬼の朱音や妖狐の魅麗、化け狸の貉那には普通にタメ口だがそれは彼女達が妙に僕に馴れ馴れしいからである。

 僕は初対面の人に普通にタメ口でいける程フレンドリーな人間ではない。

 学校にやってきた時はどうやって友人を作ろうか、と悩んだりはしたがどうにか苦労せずに成功したのは運が良かったと言えるだろう。

「そういえばお祓いでしたでしょうか? それならば私がいますぐにでも行いますが?」

「いや、そんな手の込んだやつじゃなくて良いよ、気休め程度にでもなれば」

「そうはいきません。主に仕える身として万人に寵愛を注ぐのが務め。遠慮なさらないでください」

 マリーはそう言うと教会の奥に行き何やら両手に抱えて持ってきた。

 旧約聖書、新約聖書、聖水、十字架……その他諸々。

 流石に多すぎではないだろうか。

 まさか悪魔祓いか何かをする気なのか。

 確かに僕はお祓いをしてもらいたいと言ったが別に悪魔を祓って欲しいのでは無くつい先日起きた自販機故障事件のような悲劇をもう二度と体験したくないからここに来たのだ。

 いや、これで寧ろ幸運になるのでは?

 ……良いかもしれない。

「それではじっとしていてくださいね」

 マリーはそう言うと僕の前に立ち、十字架を突き出す。

 シルバーで、無駄な装飾のないシンプルなもの。

 彼女の首に繋がっているそれは鏡のように虹色の光を反射し、煌めいている。

 その眩しさに僕は目を細めた。

「やはり悪いモノを溜め込んでいらっしゃるようで」

「……悪魔じゃないよね?」

「悪魔なんて大層なものではありませんので安心してください、微弱な呪いですよ」

「それそれ。心当たりがあるんだけど今すぐ祓って欲しいんだ」

「それでは聖水を振り掛けますので」

 マリーは聖水の入った瓶のコルクを抜いた。

 ほのかに甘い、上品な匂いを感じる。

 無色透明な水だが聖水ということらしいし一体どんな効果があるのだろうか。

 マリーは掌に瓶の聖水を振り掛ける。

 そうしてそれを万遍無く伸ばした。

 彼女は濡れた手を僕の髪に撫でつける。

「……小箒みたいなの使わなかったっけ? 宗教様とか司祭の人がああいう道具持ってるのを見た記憶があるんだけど」

「この教会で使用しているものは飛沫がかなり飛んでしまうのですよ。なのでこうやって飛沫が飛ばない様にしているのです」

 いや、それなら良いんだけど……。

 この歳になって女の子に頭を撫でられるってなぁ……。

 羞恥に顔が赤くなる。

 彼女の方にしてみればただ仕事としてやっているんだろうけどやはり恥ずかしい。

 いや、寧ろご褒美か。

 しかしこんな聖なる場所で素直に喜べる訳がない。

 崩壊しそうになる顔面に渾身の力を込めて、澄まし顔(に見える)を維持をする。

「こんなところでしょうか」

 彼女はタオルで自分の手を拭く。

 まるで美容院に居る気分だったが今の僕の頭がどうなっているかなんて鏡がないのでわからない。

 風呂上がりの時とか髪が長めなせいでタコが張り付いているように見えたりするのが今はどうなのだろうか。

 大丈夫だと思うが気掛かりだった。

 きっとそのタオルでは拭いてくれないんだろうなぁ。わざわざ聖水掛けたんだし。

「それでは聖書の詠唱にいきます」

 マリーは傍らにある分厚い本を手に取った。

 長年使っているようだが大切に扱われているのがわかる。

 表紙にはthe New Testamentと書かれていた。

 ザ・ニュー・テスタメント……

 新約聖書か。どうしてBibleではないのか気になったがまぁ良いかと尋ねるのをやめる。

 きっと宗教的な問題だろうし。

 主にユダヤあたりとの。

 マリーはペラペラとページを捲り、『ヨハネ福音書、1章4節』を読み始めた。

「――彼において成ったものは命であり、その命は人々の光であった」

 英語かと思いきや僕にも理解できるようにわざわざ日本語を使ってくれた。

 それなら日本語の聖書を読んだ方が簡単ではないか? と思うが口には出さない。

 これが彼女の思いやりだし、それだけ彼女の頭の出来が良いという事だろう。

 僕とは大違いである。

 そうして暫く新約聖書の一部を朗読していたマリーは口を止めた。

 どうやら必要な部分を全部読み終わったようだ。

 そして聖書を閉じ丁寧な手つきで黒檀の上に置いた。

「ええと、あとはこれで終わりですね」

 マリーは首から下げられた十字架を摘んで僕に見せる。

 複数あるうちのひとつでさっきのものとは若干デザインが違う。

 こちらは装飾が若干豪華になっていた。

 そして虹色に煌めく十字架のペンダントは反射ではなく、金色の光を自ら放ち始めた。

 神が放つ光のごとく、神聖なもの。

 その光は邪悪を浮き彫りにさせ、姿を露わにせる。

 ……とは言ってもちょっとした黒い靄だったのだが。

 それでも悪い存在には違いない。

 祀が言っていた『無差別に呪いを掛ける存在』のひとつだろう。

 その黒い瘴気はタコのように触手じみたなにかをうねうねとのたうちらせている。

 まるで苦しんでいるようだ。

「              」

 マリーが何かを唱える。

 外国のことばなので何を言っているのか僕にはわからない。

 しかし聖書の一節なのだろうという事はなんとなくわかる。

 言葉には力が宿る。

 祀から聞いた話だ。

 言葉には人を従わせる力を持っているし、人の心を傷付ける事だって簡単だ。

 人は神仏に祈る際、言葉によって助力を乞う。

 これは言葉が無ければできない。

 日本には言葉の神秘性を言霊ことだまと呼ぶがまさにその通りだと思う。

 神聖な言葉を紡げばその声には霊格が宿り、その意味を実現させる。

 極めれば、思うままに現実を書き換える事も不可能ではないらしい。

 しかし未だにそんな存在は現れた事がないのだった。

 それもそうだ。

 魔術にだって限界がある。

 扱うのが人間である以上、神によってその限度は厳格に決定されている。

 例えば怪我の治療や壊れたものの修復などには限度は緩くなっているが、物の状態を悪い方に変化させる術などは限度がキツイ。

 それでも魔術師という存在はあの手この手で抜け穴を探して努力しているようだが未だ物理法則を書き換える程の術が完成した事はない。

 せいぜい今現在で最高峰と呼べる術はやはり仙術や錬金術に見られる原子配列の入れ替えだろうか。

 長い修練と才能があれば可能であるらしいがやはりそこまでして手に入れようとするような人は居ないのだった。

 あとは不老不死の術だろう。

 確かに細胞を活性化させれば老いも若返りも自分の意思でコントロールできるが、即死級の事故や重大な病気にかかればその限りではない。

 最高齢では800歳だったか。

 しかしその魔術師は空中浮遊の術を遊びでしている際に突然の強風によって計算を誤り、墜落死したという。

 あまりにもあっけない最期だったが、その事件は全世界で報道されたがすぐに人々の記憶からその魔術師は消えていった。

 本人にとってはどうなのだろうか。

 気の遠くなるような長い時間を過ごしてそんな事故で不本意にも命を落とすというのは。

「これで良いでしょうか」

 マリーが柔和な微笑を浮かべて、掲げたペンダントを胸に垂らした。

 そうして金色の光は徐々にその光を弱めていき、あっという間に消えてしまった。

 それと同時に苦しそうに震えていた黒い霧の塊も空気に溶けるように消失した。

「ありがとう、助かったよ。心なしか疲れも取れた気がする」

「それなら良いのですが……今回の相手は一筋縄ではいかない印象を抱きました。消すのは容易いのですが際限なく湧き出るのでキリが無いのです。なので貴方に神力を少々注いでおきました。これで当分は貴方の身に災いが起きる事はないかと思います」

 神力、というのが具体的になんなのかは想像に頼るしかないが無害だろう。

 彼女が言うには寧ろ良いものらしいし。

 ここは素直に感謝するべきだ。

 神の力ならばきっと宝くじを買えば1万円くらいは当たるかもしれない。

 帰りにでもサマージャンボを買っておこう。

 そうすれば……ふふふ。

「それにしてもこの街は居心地が良いですねぇ」

 マリーがステンドグラスから外を覗き見てそう呟いた。

 光に照らされているその表情はまるでイエスを慈しむマリアのように見えた。

 なんだか自分と同年代の女の子には見えない。

 もしかしたら年齢を偽っているのでは、と思うが尋ねるのも失礼だよな、と考え調べるのはやめる。

 こういう人がクラスにひとりは居たと思う。

 というか絶対居た。

 達観したかのようにクラスメートを見ているような奴ね。

 しかし案外泣き虫だったりする。

「居心地が良いって……例えば?」

 僕もこの街は楽しい。

 そう心から思えるし、そう断言できる。

 きっと多くの人もそう思っているだろう。

 しかし彼らが考える好きな理由とは違うと思う。

 僕の場合は豊かな自然と掛け替えの無い人達。

 ならばマリーの場合は何なのだろうか。

「皆が心から笑っています。私が昔住んでいた場所ではそんな事があまりなかったもので」

「? 一体どうして?」

「絶対的な権力を持つ人が居たからですよ」

「このご時世に独裁の国なんて……」

「まぁ色々とあるのですよ。しかし「ある事情」からここにやってきてみましたが驚きました。私の故郷とは違って多くの人たちが自由を謳歌していました」

 確かにそんな国からやってきた人からしてみればこの街は理想郷とも言えるかもしれない。

 人間や妖怪達が共存して動いているこの街には事件の件数が少ない。

 まぁ襲撃があったり、研究所が潰れたりしたけどそれでも他の場所と比べれば数は多くないと思う。

 やはり至って平和な街だろう。

 しかし彼女の事情とは一体なんなのだろうか。

「でもどうして日本に? 布教するなら他の国が良いと思うよ。ここ神道と仏教しか知らないような人ばっかりだし」

 流石に言いすぎだけど。

「探している人が居るのです。長い間その人物の手掛かりを追った結論にここに居ると判明したので」

 なる程。若いながら結構波乱万丈な人生を送っているようだ。

「でも流石に教会まで作る意味は無いんじゃ? 大きくないにしてもお金はかなり掛かるんだろ?」

「いえ、確かに数は少ないですがそれでも第三位の信者数を誇っていますよ」

 ユダヤ、イスラム、マニ、ゾロアスター、ブードゥー、バラモン、ヒンドゥー、ジャイナ……得意な世界史で覚えている範囲の宗教の名前を思い出してみるがやはりキリスト教以上に有名な物は出ない。

 やはり第三位は本当だろう。

 でも個人的な思い込みでキリスト教には良いイメージが無い。

 異端や異教徒に対する過激な迫害、魔女狩りによる無罪の人々を拷問に掛けた挙句に惨殺、十字軍の遠征による無抵抗な一般市民の虐殺、教皇の独裁、教会の腐敗……あと中二病。

 単語がいちいち格好良いんだよ。

 一体何人もの無垢なる少年少女が悪影響を受けたか僕にはわからない。

 あと科学の発達を疎外したし。

「確かに教会は今でも分裂を繰り返し、争いを繰り返して多くの血を流しています」

 物憂げな面持ちでマリーは僕の言葉に同意する。

 彼女自身もそういった姿を何度も見たのだろう。

 ならばどうしてそれでも彼女はそこに居続けるのだろうか。

 それ相応の理由があるとでも言うのだろうか。

「特にこれといった理由はないのですが……強いて挙げるとするならそれを必要とする人々の為でしょうか」

「必要とする人々……」

「信じる事は心を支える力になります。信仰心というのは何でも良いのですよ。人に救いを与えるのが宗教の役割なのですから」

 修道女の言う言葉ではありませんね、とマリーが苦笑いする。

「いや、良い事だと思うよ。僕もそう思う」

 そう僕が言うとマリーは柔和に微笑んだ。

 しかし僕がこの時思ったのは、シスターの魅力についてだった。

 

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