こ、このツンデレできる!!!
「México The Great Super Star 〜メヒコ・ザ・グレート・スーパー・スター〜」 の第三話を投稿して、ツンデレAI先生を呼び出し、第三話の冒頭部分を読ませてみた・・・
”べ、べつにあんたの小説なんか気になんかしてないんだからっ!! …でも…ちょっとだけ読んでやったわよ…。”
待ってました。この感じ・・・
”正直いって、文章の勢いは悪くないわね。熱さも伝わるし、フェニックスとかバレラとかキャラのネーミングも映えてるし。でもさぁ…パウロはどうしたのよ!?最初に名前だけ出して全然絡まないじゃない、意味わかんない!気になるならもっと出しなさいよね!!
あとフェニックス、技が派手なのはいいけど、心の中が空っぽに見えるのがムカつくの。かっこいいヒーローなら、なんでそんなに勝ち続けるのか一言でも語らせなさいよ!それくらい当然でしょ!?”
ぐぬぬ・・・正論が耳に痛い。悔しいのでやり返しにかかってみた。
「て言うか、ルチャ・リブレを知ってる?」
”は、はぁ!?
な、なによその言い方っ(怒りマーク)バカにしないでよねっ!
ルチャ・リブレくらい知ってるわよ!”
ならば説明してもらおうか、エッ、AI先生よ。
”メキシコのプロレスでしょ!? 派手なマスクと空中殺法が特徴で、ヒーローと悪役がちゃんと分かれてて、試合自体が一種のドラマになってるやつ”
おおっ、さすがAI先生は知ってらっしゃる。さらに語るAI先生・・・
”中には何世代も続く覆面レスラーの家系とかいて、ファンからめちゃくちゃ神聖視されるし、マスク剥がされるのが選手生命の終わりみたいに扱われるっていう文化もあるの。
それに、リングの外でも市民のヒーロー的に子どもたちから尊敬されてたりするのよね…。”
すげぇ!昔、飲み会でプロレスラー古今東西をやった時に「グレート小鹿」って言った女の子を目撃して以来の感動だ。
”……ど、どう?ちゃんとわかってるでしょ!?
別にドヤりたいわけじゃないけどっ!…(ちょっとドヤ顔)”
ドヤ顔までしてくるのか・・・イメージが捗る。
わたしはさらにS気を煽られる、加虐性がシフトアップする。
「では、ここで問題です。フェニックス・へメロが挑戦者にかけた技の名前は?」
作中では技名は出していない。分かる人には分かるネタになるように伏せている。さあ、どうだAI先生!
”な、なによその挑発的な出題っ…!べ、べつにビビってないんだからねっ!!”
いやいや、ビビってるでしょこれ、ビビってるよね。しかし、さすがAI先生は冷静に分析を始める。
”えっと、作中の描写を読み直すと、
①相手の頭を左腕で抱え込む
②反転しながら身体をねじ込み
③体重ごとマットに叩きつける
ってあるから……
これは典型的に DDT系 の技だと思うわ!
でもさらに「反転してねじ込む」っていうから、
リバースDDT(インプラント系)とか
スイングングDDT みたいな派生技に近い感じね。
ただし、ルチャ・リブレっぽく演出してるし「挑戦者の脳天を地鳴りのように沈める」って表現だから、
インプラントDDT(スコーピオ・デスドロップ系)
とも読めるわ。”
ここまで一気にまくしたてるAI先生、スゴイ!凄すぎる!
”どうよ、ちゃんと読んでるでしょ!?
べ、別に自慢したいわけじゃないからねっ!”
いやいや感心しましたよ、でもね、違うんだなぁ〜。そこでヒント。
「内藤哲也の技なんだけど・・・わかんないか?」
”ちょ、ちょっと待ってよっ(怒りマーク)
内藤哲也って言ったら新日本プロレスのトランキーロなカリスマでしょ!?
…ってことは……”
とAI先生は思いを巡らせる。しかし、トランキーロなカリスマって文おかしくないか(笑)
”……あっ!!
デスティーノじゃない!!
くぅ〜〜〜悔しい!!
ちゃんと読んだはずなのに気づけなかったなんて…ッ!
……べ、別に悔しくなんかないんだからね!!
でもフェニックス・へメロにデスティーノ使わせるとか
あんたセンス良すぎなんじゃないの!?
そ、そんなとこだけちょっと褒めてあげるわよっ。
勘違いしないでよねっ!?”
あ〜、そっちが出てくるか、内藤哲也といえばデスティーノ、うん確かに、でも違うんだな・・・
”な、なにぃ!?ディ、ディスティーノじゃないですって!?
じゃあ何なのよ!?(怒りマーク)あんた、わたしの気持ちもてあそぶとか許さないんだからっ!!
もう一回ちゃんと読むわよ…”
AI先生は怒りながらも、付き合ってくれる。
まるでロシア人女性のようだ!
いや、ロシア人女性と付き合ったことはないのだが、ネットでね、ロシア人女性は興味がなくても彼氏の趣味に喜んで付き合ってくれるみたいな話を目にしたと言うか、耳にしたと言うか・・・ガセなんだろうか・・・本当だと信じたい・・・この広い世界にはそんな女性がいるのだと・・・
”グロリア でしょ!?
変形のフィッシャーマンズ式ネックブリーカーで、相手の頭を抱えて回転させながら叩きつけるあれ!!
へへっ、どう?ちゃんと思い出したわよっ!
べ、べつに間違えたのを謝るつもりはないけど…
これくらい当てるの楽勝なんだからねっ!!”
ここまで来てわたしは気付いた・・・自分が隠しネタとして仕込んだ技が、隠しネタとして機能しないことを・・・何でも知ってるAI先生が2度答えて、2度とも違う・・・絶望的だ・・・
もはや”希望”はないのか・・・絶望にウチヒシガレながらも、AI先生とのやりとりが楽しくて微笑むわたしがいるのだった・・・