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これが恋ってやつ!?

「ニ篠さん!!」

狭かった空間から開放されたと思った瞬間、僕を呼ぶ声が聞こえた。地面にはうまく着地できそうにない。受け身をとろうとしたが、ギリギリのところで逸実がキャッチしてくれた。ちなみにこの時、お姫様抱っこの状態になっていたが、この時は体力が切れそうで、そんなことを考える余裕がなかった。逸実は僕をそっと降ろし、そのまま抱きついてきた。・・・え、抱きついた!?その行動に困惑していると、逸実は泣きながら

「ごめんなさい、、、私あなたのこと助けられるまで信じられなかった、、、命まで張ってくれたのに、、、」

と言ったのだ。僕は少し前の会話を思い出した。逸実は自己優先の考えだった。なぜかは分からないが、過去に何かあったのかもしれない。今は追求するべきではないと思い、そこについては聞かないことにした。

「いや、そんなに謝らなくても、、、。僕はペアとして、最善と思う行動しただけだよ」

「私は、ペアとしての最善をかんがえられなかった。だから、ニ篠さんに危険な目に、、、」

「いや、あの不意打ちはきっと気づかなかったから、そんなに気にしなくて、、、」

「私は一生気にするから」

といい、抱きしめる力が一段と強くなった。

そんな中,僕は少し考えていた。逸実が冷たく接していたのは信用してなかったからなのか。なんで他人を信用できないのか、確かに出会ってばっかりの人を信用しろと言われ、信用できる人の方が少ないだろう。しかし、反応的に過去に何かあったのだろう。いつか話してくれるのだろうか。そんなことを考えていると、気づいてしまった。あの化け物に食べられていたせいで、体がヌメヌメだということに。しかも、そんな僕に逸実は抱きついている、、、なんか誤解されそうな状況になっているので、すぐさま魔法を創り、体を綺麗にした。

「何かした?」

逸実が抱きつきながら上を向いた。いわゆる上目遣いというやつである。正直、めちゃかわいい。塩対応のせいで忘れかけていたが、逸実はクラスでトップクラス、というか、一番可愛いのだ。おっと、質問されていたから答えなければ。

「服を綺麗にする魔法を今創ってかけた。」

それを聞いた逸実は少しポカーンと理解していない感じだったが、すぐさま理解し、僕から離れ自分の服を確認した。なぜだろう、その一つ一つの動作が全て可愛く感じる。ふーむ、、、これが恋ってやつ!?これは現役カップルの登降に聞いてみるしかないな。そう考えていると、服を確認した逸実が笑顔で、

「ありがとう」

と笑顔で言った。今まで信用してなかっただけで、ここまで変わるものなのか。そう考えていると目の前の視界がぼやけ出した。魔法を使いすぎたため、体力が切れかけていた。先ほどの魔法を創ったときに多く使ってしまった。そのまま目の前が真っ黒になり、意識が飛んだ。そして次に目を開けた時、僕は逸実に膝枕をされていた。



ニ篠さんに魔法をかけてもらった時、私はなぜかけたのか分からなかったが、冷静に考えたら、食べられたのだから、汚れているに決まっていた。そんな状態に思いっきり抱きついたのだから、私も汚れる。私は汚れてないか確認するためニ篠さんから離れた。本当に汚れていない。さすがニ篠さんというべきなのか。私は感謝を述べた。その瞬間、ニ篠さんは体がふらついた。私はすぐさま駆け寄り、ニ篠さんを支えた。二篠さんは眠っていた。なんで急に、と思ったが,魔法を使うのに体力を使うと言っていた。あの化け物の中で抵抗したり、今魔法を創ったとも言っていたので体力をたくさん使ったのだろう。ニ篠さんの顔を見ると安心したかのような顔をしていた。

「本当にありがとう」

私はそう彼に呟き、彼を先生の元へ運ぶことにした。背負うのは少しきつかったため、一お姫様抱っこのように運ぶことにした。



バスに着くと、他の生徒は全員いた。そして、担任が、

「おぉ、やっときた。連絡したが届いてなかったか?ていうか、ニ篠はどうして寝てるんだ?」

と、言った。私はすぐさまスマホを確認するとクラスラインに一旦戻るようにと連絡が来ていた。地下にいたかつ、戦っていたため、それに気づかなかった。私は何があったから全て話した。

「なるほど、地下室があったのか、、、しかもあのモンスターを倒すとは、、、」

「それで、なんで一旦集合をかけたんだ?」

何か考えている先生に私は疑問を発した。

「ん?あぁ、目的地が違ってな。もう一度移動しなおそうと思ったのだが,まぁ、お前たちは帰ってもいいぞ。」

「え、いいんですか?」

「あぁ、本来ここはAランクがいる。というかお前たちが倒したのが多分そのAランクだ。正直、今のこのクラスでは倒せないやつが大半だ。ちなみにだが、俺はお前たちでも無理だと思った。」

「まぁ、実際ニ篠さんのおかげで助かったんですけどね、、、え、Aランク!?」

「ま、他のやつを目的地に送ったらお前たちの家に送るからもう少し待ってな」

Aランクは明確な意思を持たないが、なぜか人間と同じように能力をもっている。そのため、討伐するのが難しい。先生曰く、さきほどの化け物は背景と同化する能力を持っているらしい。・・・二篠さんは気づいたのすごいと思ってしまう。私は先生と会話を終えバスに乗った。まだ二篠さんを抱えているため、目線が集まっているが、私はあまり気にしなかった。席に座らせて、私もその隣に座った。そしてバスは出発し、本来の目的地に着いた。その間に二篠さんは起きる気配がなく、気持ちよさそうに寝ていた。みんな降りていくなか、二篠さんの友達の登降さん?が

「何があったか今度おしえてくれよ~?」

と、言い残し、降りて行った。みんな降りた後、バスは出発し、学園に戻るため出発した。数時間もすると、私たちの家に戻ってきた。私は再び二篠さんを抱え、バスを降りた。

「よし、降りたな。じゃあ、俺は戻るから、ゆっくり休んでな。明日は土曜日だから休みだ。」

「分かりました」



家に入り、私はリビングのソファに二篠さんを寝かせた。私は自分の部屋に行こうと思ったがなぜだろう、二篠さんをもっと見ていたいと思ってしまう。なので私は二篠さんに膝枕をした。二篠さんの見ていると、私も眠くなってしまい、気づいたら私は寝ていた・・・。

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