死んだんじゃないのー?
試験について
・この試験はクラス内の強さの順位を決めるために行われる。
・クラス32人で担任が決めた組み合わせで戦ってもらう。
・試合は2試合以上行うことがある。(担任が順位を決めるデータとして)
試合のルールは、戦闘不能になったら負け。降参もできる。最悪、殺してもいいらしい。学校に蘇生できる教師がいるらしい。だからと言って殺すとある程度の罰は与えられるらしい。
1試合目が開始した。
対戦は成績が同じもの同士で戦う。この試合は合格者の中でも点数が低かった二人だ。だが、試験で合格を勝ち取った。それなりのつよさはある。しかし、隙がお互いに大きい。まぁこのへんのところは学校の授業を通して、改善していくのだろう。そう考えていると、試合は終わっていた。そのような試合が何度も続いて、僕の番がやってきた。
お互い位置についた。
「開始!」
その合図を出された瞬間、僕はすぐに魔法陣を自分の前に展開した。そして炎の球を生成し、逸実に向かって発射する。逸実は向かってきた炎の球を全て刀で斬った。・・・それも粉々に。
「・・・何をした?」
純粋に思った。本来、炎は斬ることができないから。それを可能にしたこいつは、、、
「ただ斬っただけだよ」
逸実はそう答え、何もない空間に向かって剣を振った。本来は絶対当たらない。しかし、僕は嫌な予感がし、横にずれた。逸実が剣を振り切ると、僕の服の一部が破れていた。明らかに逸実の仕業だ。姿が見られているとヤバイと思い、僕は風を発生させ、砂埃を立たせて、姿をくらました。が、それが間違いだった。砂埃の中から、人影がこっちに迫ってきているのがわかった。すぐさま前方に向かって魔法を展開した。展開した魔法は防御魔法。刀程度なら完全に防げる半透明な壁を出現させた。相手は刀を振り下ろした。僕は壁を何重にも重ねた。が、全て斬られ、自分まで届き、とっさに腕でガードしたおかげで、腕から血が出ただけで済んだ。死んでいないのなら、回復魔法を使い、治すことができる。
「・・・化け物」
回復しているところを見て、逸実は呟いた。
「お前の攻撃力も化け物だろ、、、」
正直、防御魔法が破られ、かなり焦っている。今まで、どんな攻撃でも防げていたからだ。そして、魔法という物理攻撃とは違う攻撃でも、防がれる。狙うのは不意打ち。不意打ちをして隙を作る。そう作戦を立てていると逸実が話しかけてきた。
「ねぇ、死にたくないなら今すぐ降参してくれない?」
「・・・はぁ?」
意味が分からなかった。
「私はあなたを戦闘不能にするのは無理だと考えた。というか、無理だね。だって、その魔法?で治っちゃうもん。だから、もう殺すしかないの」
「なるほどね。まぁ、やれるもんならやってみな、抵抗はするよ?」
「そう」
そう言うと、逸実は刀を振った。目はこちらを完全に捉えている。僕は急いで炎魔法をたくさん展開しようとした。しかし、すでに手遅れで、心臓の少し下を斬られた。そのせいで口から血がでてその場で倒れ込んだまた、魔法が不完全な状態で発動し、半分以上の球が、落下して、命中しなかった。
「それじゃあ、一回死んでね。」
そう言い、逸実は僕の前まで歩いてきた。その瞬間、僕と逸実の周りに結界が張られ、上から雷がおちた。逸実は交わそうとその場から離れようとしたが、その場から動けなく、焦っている。そして、雷が落ちた。幸い、僕には当たらなかったが、逸実は直にくらい、感電してその場に倒れ込んだ。戦闘不能だ。
そう、僕が設置した罠型魔法だ。不意打ちをすると作戦を立てた段階で、わざと攻撃を喰らい、倒れて油断させる。そうしようと考えていた。そして、それは成功し、倒れ込んだ状態で腹の下に魔法陣を描き、結界魔法を展開をした。それと同時に雷魔法も展開することで、確実に攻撃を当てた。
その後、全ての試合が終わり、教室に戻った。横から潜影が、
「お前ってチート能力者ってやつ?」
と、突然聞いてきた。
「なんでそうなった」
「いやだってよ、お前が戦っているところを見て炎系かなと思ったら、防御もできて、雷も打てる。お前他にもできるだろ」
「・・・さぁ、どうだろうね」
「教えてくれてもいいだろう、、、まぁいいや。ていうか、あんな傷回復できるのすげぇな」
「あぁ、あの腕とか腹の傷?」
「そう、それ見た瞬間、死んだんじゃないのー?って思ったから」
「どこぞのコックやめろ」
そんな感じで話していると逸実が
「油断しなかったら勝てた」
と呟いていたらしいが僕の耳には入っていなかった。
「じゃあ帰りのHR始めるぞー、と言っても話すことが結構ある。」と、教室に入ってきた担任が言った。それを聞いている横で潜影が
「そういえば、お前宿舎どこ?」
「宿舎?」
「は?まさか知らないで入ってきたの?」
「うん、知らねぇ」
「この学校って、基本的に宿舎借りてそこで過ごさなきゃいけないんだぜ?情報漏洩防ぐためとかだったかな」
「・・・マジ?」
「マジ」
「なんも用意してねぇが?」
「おつ」
「タヒね」
そんな会話していると担任が
「お前ら宿舎決めてると思うが、それ変わるから。」
それを聞き、クラスの大半が
「はぁ?」
と衝撃を受けてるところにさらに
「部屋というか、住むのはそれぞれ一軒家だ。」
それを聞き、クラスのほぼ全員は
「はぁ!?」
と歓喜に近い衝撃を受けてるところにさらに
「その代わり、一つの家につき、二人で住むシェアハウスな?」
それを聞き、クラスの全員が
「は?」
と固まるのであった。
キャラクター
名前:ニ篠 華
年齢:15才
能力:???
??:???
名前:又野 逸実
年齢:15
能力:???
??:???
名前:潜影 登降
年齢:15
能力:???
??:???