生徒会襲来
買い物するために近くのスーパーに着いたのだが、偶然にも登降と遭遇した。もちろん、光もいる。
「お、二篠じゃーん。お前も買い物?」
「そうだよ。ちなみに逸実もいるよ」
「じゃあ、一緒に行こうぜ」
「ん、分かった」
こうしてたまたま遭遇した登降達と一緒に買い物することになった。
買い物かごを運んでいると登降
「そういえば、おまえたち何があったんだ?」
「そういえば何があったんだっけ」
「僕は最後にお前が又野さんにお姫様抱っこされてるのを見たのが最後だぞ」
「おいちょっとまて、逸見そんなことしたのか?」
速攻で後ろで会話している逸見に聞いた。
「ん?急に倒れたから運ぶためにやっただけだよ」
「あぁ、そうなんだ・・・」
なんで平然と言えるんだこれ。本当に僕がおかしいのかこれは。
「だそうです」
「又野さんってなんか不思議だね」
「やっぱそうよね」
よかった。僕の感性はおかしくなかった。
「ま、あんま深く聞かないでおくわ、覚えてないそうだし。」
「あぁ、それは助かる」
その後、僕と登降は雑談しながら買い物を進めた。ちなみに、逸実と光は後ろで話していて、何も手伝ってくれなかった。
次の日の学校、魔法でクラスの教室まで行き、席に着いた。特に何事もなく朝のHRが始まった。その後、やっと授業が始まった。入学してから三日目、ついにまともな授業。とは言っても、この学園の授業は戦い方や法律などについて多く学ぶ。そのため普通科とは大きく違う授業内容になるのだ。今日の授業はこれからの授業の進行の仕方がほとんどだった。そのため特に話すことはない。
そう放課後になるまでは・・・
放課後、帰る準備をしていると後ろのドアが破壊されて一人の少女が突撃してきて、
「ここに華はいる!?」
と叫んだ。
僕は即座に逃げるために魔法を展開しようとした、しかし何者かに後ろから妨害された。嫌な予感がし、恐る恐る振り向くとそこには先ほどの叫びの元凶、そして久しぶりに見た顔があった。
「何でここに来たんだよ、零姉さん」
そう、この元凶は姉なのだ。といっても実の姉ではないけれど。
「あなたを勧誘しに来た!それだけよ!」
僕の質問にも元気に答える。なんの勧誘かは正直予想はできるのだが・・・
「えっと・・・どういう関係ですか?」
と、横で少し、いやかなり引いている逸実が聞いてきた。
「ん~?姉弟だよ!」
と、零姉さんが答える。
「で、勧誘ってなんのだよ?」
僕は要件を聞く。
「え、生徒会の勧誘」
「そんなことだと思ったよ」
そう、零姉さんは生徒会のメンバーなのだ。確か今年は副会長だったはず。
「あ、もしかしてあなたが華師刃のペア?」
「え、あ、はい。そうですけど・・・」
「へぇ、かわいいじゃん。華にはもったいないね」
「あ、ありがとうございます・・・」
「零姉さん、逸見が困ってるからやめてあげて」
「あはは、ごめんごめん。ていうか、逸見っていう名前なんだ」
「又野逸見です、よろしくお願いします」
「ん、よろしく。あ、せっかくだしあなたも生徒会入らない?」
「え」
この女、ついに僕以外も勧誘し始めた。
「まって、零姉さん。僕達よりも生徒会やりたいって言ってる人優先させなよ」
「いや、生徒会って勧誘制だから、私があなたを誘いに来たのよ?」
「ちなみにもし断られたら、AクラスBクラスから一人ずつ・・・あ、今年からはペアが生徒会に強制的に入れられるから。」
「逃げ道ないやん」
「諦めてこちら側にきなさい」
とりあえず、ここで断っても生徒会に入れられる可能性があることは確定した。
「・・・もしかして私も入れられる?」
と、逸見が零姉さんに聞いた。
「えぇ、そうよ!」
と満面の笑みで返事をする零姉さん。
それを聞き、逸見が机に顔を伏せた。多分絶望している。
「ちなみに期間は明日までだから、それまでに誰か私たちが入れたくなるような子が来ない限り、あなたたちが生徒会になるからね!」
重力が強まったかのようにさらに机に伏せている逸見。すまないな、逸見。僕が零姉さんの弟なせいでこうなって。
「じゃ、私は教室に戻るわ!また生徒会で!」
「もう確定してるやん」
そんな声が届く前に零姉さんは帰った。
「生徒会って学校の代表でしょ?目立つのヤダ・・・」
と、逸見が嘆いているが、
「クラス2位の時点で目立ってるでしょ」
そういうと、逸見が時が止まったように固まり、10秒くらいして、
「確かにそうじゃん」
と、真理(?)にたどり着いたようだ。




