東大寺南大門
次の場所は東大寺南大門。
クソデカ門とクソデカ力士像が鎮座してる場所である。
おまけに鹿がクソ多いことでも有名。
これまたガイドさんについて行って有名な
クソデカ門に向かう。
「咲良ちゃん!見えてきたよ!」
「え?クソでかくね?」
クソデカだった。それはもうクソデカだった。
いい天気のお天道様に当たっているクソデカ門には意識を持ってかれそうな気がした。
というか京都・奈良は凄いな。
本当に昔の人が作ったとは思えないほど大きく、精密に作られている建造物がたくさんあるなんて。
私が住んでいる田舎とは全然違う街だった。
そして結構、ポイ捨てみたいな感覚で
鹿の糞が落ちていた。ちなみに、楓花はめっちゃ踏んで、私は一切踏まなかった。
そして例のクソデカ力士像ともご対面した。
歴史の教科書でちょっとみたこともあったけど、やっぱり紙で見るのと、生で見るのとは
話が違かった。
「それでね咲良ちゃん」
「…」
「おーい?咲良ちゃーん?」
「…」
私はお寺とかにはあんま興味がなかったけど
いざすごい建物を前にすると心を奪われて
しまい、ただ黙って力士像を見てしまってた。
「おーい、もしもーし」
「…」
「だいじょーぶー?」
「…」
かれこれ無視して十分くらいは経ったころ
えい!と私の胸を揉んできた。
「いきなりどうした」
「だって咲良ちゃんが無視してくるから、嫌
われたのかと思っちゃった」
と涙ぐんで言ってきた。
アッハア、、、(?)可愛いコイツ。
今すぐにでも抱いてやりたいけど寺だから
罰当たりそうー。我慢だ我慢。
「ごめんね楓花、意識が力士像にいってただけ」
「うん、」
ぐすん、と泣きそうになっていたので
人目のつかないとこに行って楓花を抱きしめ私の胸の中で落ち着いてもらった。このままおっぱじまりたいとこだか、我慢。
「なに、そんなに悲しかった?」
「だって咲良ちゃんが、、、何言っても全部無視するし、、、なんかしちゃったかと思って」
すごく泣いてるから言葉がぶつ切りになる。
私の胸にも液体を感じた。
そして数分したら楓花は落ち着きを取り戻した。私の落ち着きはなくなったが。
♢ ♢ ♢
南大門を見終わったあとも、違う寺に行ったりして、次の行先はついに京都の宿になった。
【速報】私の修学旅行、始まる。
という活字を頭に浮かべながら
バスに揺られて宿へと向かった。
「クソデカ」という文字にゲシュタルト崩壊が起きました。






