第三煌 悪魔との戦い。私は負けない!
「いた!」
魔法少女になった私は、ついに悪魔を見つけた。
悪魔はビルの上に立っていた。
「飛べ!」
そう叫ぶと、私の背中から羽が生まれた。
そして私はその羽で空を飛んだ。
下を見ると、交通事故が起きていた。
この事故は、きっと悪魔が起こしさせたんだ。
救急車も来ているから、怪我人も出ているんだろう。
許せない!
私は、ビルの屋上に降り立ち、翼をしまった。
今回の悪魔は、熊のぬいぐるみのような姿をしていた。
だけど、大きさは間違いなく大人の人より大きかった。
今回の悪魔は、熊のぬいぐるみのような姿をしていた。
だけど、大きさは間違いなく大人の人より大きかった。
それに、口も……
悪魔は魔法少女を食べるらしいから、口がとても大きいのだ。
外見は可愛いけど……怖い!!
でも私は絶対に逃げるわけにはいかないんだ!
みんなの為、この町の為、世界の為、そして、か、か、彼氏の優斗の為!
私は自分の武器であるマジカルステッキを強く握り、叫んだ。
「来い、悪魔!!」
悪魔がウォォォォォ、と叫んで、私の方に向かってきた。
私はマジカルステッキを相手に向けると、
「光よ!」
そう叫ぶと、ステッキから出た光が悪魔に向かっていった。
「やった!直撃!」
でも悪魔は、傷を気にもせずに向かってきた。
「やばい!!」
私は魔法で防御しようとしたけど、間に合わなかった。
「きゃぁぁぁ!!!」
悪魔の突進で、私は吹っ飛んだ。
吹っ飛んだ私は、そのままビルの屋上から落ちてしまい、地面に思いっきりぶつかってしまった。
「うぅぅ……痛い……」
魔法少女になって、身体能力や体の頑丈さは上がったけど、痛いものは痛い。
私は起き上がろうとしたけど、
「ーーーーー!!」
私は、思わず声にならない悲鳴をあげた。
悪魔が私の上に飛び乗って来たから。
ビルの屋上から勢いをつけて飛んできたみたいだったから、私の体からメキメキって骨が鳴る音がした。
私は一瞬気を失ってしまったけど、すぐ意識を取り戻した。
「うぅっ」
悪魔は私の体から降りると、そのまま私の手をつかんで持ち上げると、悪魔の頭上でくるくる回しだした。
「きゃぁぁぁぁ、やめてぇぇぇぇぇ」
そして私は、勢いそのままでビルの壁にたたきつけられた。
「ぎゃっ」
私は思わず叫び声を上げると、そのまま地面に倒れてしまった。
「うぅぅ……」
この悪魔、強い……
私は、もうボロボロだった。
でも、私は絶対に負けないんだ!
だって私が負けると、みんなが、この町が、世界が、優斗が、悪魔のせいでひどい目に合ってしまうかもしれないから!!
私は、みんなを笑顔にして見せる!
その為に、魔法少女になったのだから!!!
私は立ち上がると、残った力をステッキにため始めた。
悪魔が私に向かって突撃して来た。
でも、私は逃げずに力をため続けた
そして、悪魔が私に近づいて、私を食べようと口を開けた瞬間、
「この距離ならぁぁぁぁぁぁ!!!」
私は、残った魔力を悪魔の口内に向けてはなった
グォォォォォ!!という叫び声を上げながら、悪魔は吹っ飛んでいった。
「はぁ、はぁ。やった、の?」
だけど……
「そんな……」
悪魔はかなり傷ついていたけど、生きていた。
勝利を確信し、笑いながら一歩一歩近づいてきた。
こうなったら、あれをやるしかない!
私は、ステッキを上にあげると、
「みんな、力を貸して!!」
そう言うと、ステッキが光だした。
ステッキはみんなの希望の力を集め、力にする事ができるんだ。
だから、その力、皆からもらった力で悪魔を討つ!
「はぁぁぁぁぁ!!!」
悪魔は驚いたのか突撃して来たけど、
「遅い!!」
私はステッキを悪魔に向け、必殺技の名前を叫んだ。
「ライトニング・シャワー!!!!!」
光が悪魔に直撃した。
「これでっ、終わりだぁ!」
グヮァァァァァァ!!
悪魔は苦しそうに叫んで、逃げようとした。
でも、さっきの攻撃で逃げる力を失っていた悪魔は、必殺技の直撃を受け、消えていった。
「ごめんね。でも、みんなを守る為に、仕方がない事なんだ」
本当は悪魔だって殺したくはないんだ。
だけど、魔法少女はこの世界を守る為に悪魔と戦うのが使命だから。
そして、今日もまた、魔法少女としての使命を果たせたんだ。
「よかったぁ。悪魔を倒せて。これでこの町は今日も平和だ」
この技は体に対する反動もとっても大きいけど、でも勝てたんだ。
私の体はもうボロボロだけど、とっても嬉しかった。
私は体を引きずるように歩いて、人のいない場所に向かった。
そして、周囲に誰もいないのを確認した後、元に戻る魔法を唱え始めた。
本当は早く元に戻りたかったけど、人前でやるわけにはいかなかったから。
回復魔法を使おうかとも思ったけど、今残っている魔力じゃ少ししか回復しないし。
それに変身を解くと傷は治るから問題ないし。
「マジカ・プリティ・」
初めてバトルシーン書きました。
楽しんでいただければ幸いです。