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魔女

 今日は魔女に会いに行くらしい。

魔女と行ってもおどろおどろしい感じではなくカワイイ娘なのだそう。

とにかく年齢が若いのだそう。

私はその魔女に会うのを楽しみにしていた。

魔女と言うより魔法使いなのだそうだけど、その人は伝説の魔女と呼ばれている。


 その人は村の外れに住んでいるみたいです。

私たちは結構歩きました。

森の中を。

そうしたらお菓子の家が現れました。

お菓子の家ってベタすぎるだろうと私は心の中で叫びました。


 そのお菓子の家からかなりカワイイ美少女が現れました。

一見すると小学生のような。

かなりカワイイ女の子が。

そしてベタにもロリータ服を着ている。

そしてカワイイ熊のぬいぐるみを持っている。

それが本当に似合っている。

私は世の中にこんなカワイイ娘がいるのかと思っていた。


「あ、なんだ、何しに僕の家に来たんだ?」

その女の子はしゃべった。

「!?」

その女の子のしゃべり方はその姿とはあまりにもに似付かわない。

ていうか声が低い。

私は思わず

「男の子!?」

と口をついてしまった。

その女の子は

「僕は女の子だよ。

生まれた時から。

この声もよく間違われるけどちゃんとした女の子の声だから」

そう言われて私は目を瞑った。

目を瞑っていると確かに女の子の声だった。

ていうかどちらかというと少年声な気もするけど。


 その女の子は

「で、何の用なの?

わざわざこんな森の奥まで何の用事も無い訳無いでしょ」

私は

「なんでこんな森の奥に住んでいるの?」

と逆質問をした。

彼女は

「質問に質問って。

まぁいいや。

僕はこの村と相性が悪いみたい。

ていうか居心地が悪い。

別にこの村の人たちに何された訳じゃ無いんだけど。

僕は姉さんを追ってこの村に入ったんだ。

でもその時は遅くてもう既にそこにいる踊り子と結婚していた。

苦労してこの村に入ったのにだ。

僕は最初この村に入る時に拒否されたんだ。

その時は男みたいな格好をしていたから。

好きでこの格好をしている訳じゃ無い。

僕はそれから女の子らしい格好を研究した。

それが今に至る訳だ。

僕も分かっているんだけどそれをこじらせてしまい今では村の中でも浮く存在。

村の中に住んでいるのが恥ずかしいから森の奥に住んでいる訳。

カワイイものに目覚めちゃったしね。

言っておくけどここに住んでいるからって僕は悪い魔女では無いからね。

生活はみんなと変わらない普通の生活をしているから」

踊り子のフィローは

「そうそう、この娘はこの村のマスコットなんだから。

みんなにかわいがられている」

とフォローしていた。

その女の子は

「僕の大好きな姉さんを取ったあんたには言われたくないけど」

と悪態をついていたが。

この2人どうやら仲が悪そう。


 私は

「それで伝説の魔女という人を連れてきて欲しいのだけど」

と女の子に聞いた。

女の子は

「はぁ!?何を言ってるの。

それは僕だよ。

目の前にいるじゃないか」

と彼女は答えた。

私は

「ごめんなさい。

でも伝説の魔女がこんな小さな女の子?だ何て思わなくって」

と答えた。

彼女は

「ちょっと引っかかるところがあるけどまぁいいや。

これでも君より年上だよ。

君は見たところ学校を卒業したばかりだろう。

年は18歳ぐらいか。

これでも僕は年齢を当てるのが得意なんだ。

僕の能力の1つだけどね。

僕は10歳の頃、不老不死の加護を受けてね。

ちょうど10年前のことだから今は20歳。

根、君より年上でしょう」

私は不老不死と聞いてビックリしたが私よりかなりの年上だと思っていたがたった2つしか違わないのかと正直安堵していた。

何せ私の周りにはものすごい年のショタやロリがいるのだから。

私は

「でも二十歳で伝説級って凄いですね」

と聞いてみた。

彼女は

「そりゃそうでしょう。

それが天才の天才たる由縁。

僕はこの歳でこの世界のあらゆる魔法をマスターしているからね」

まるで褒められて喜ぶ男の子のような反応だ。

続けて彼女は

「さっきから気になっているのだけど君の隣にいる車椅子の女の子とその隣の女の子。

2人とも10歳ぐらいみたいだけどこの娘たちは僕に何の用なの?」

あれ?年齢が分かるって言っていたけど流石に師匠たちの年齢は分からないのか、と私が思っていると師匠が

「コホン、言っておくけど僕は君の何倍も生きているから」

いや、何倍どころじゃ無いだろうと私は心の中でツッコんだ。

師匠は

「僕の名前はエクローニ、隣にいるのがレリーゼだ。」

彼女は

「え!?伝説クラスの勇者じゃないか。

て、ちょっと待ってよ。

エクローニって男じゃなかったっけ」

師匠は

「僕は性別を自由に変えられるんだ。

だから、この村を出れば男に戻れる」

彼女は

「性別を自由に入れ替えられるって何だよ。

僕はこんな奴に負けていたのかよ。

僕がこの村に入るのにどれだけ苦労したものか」

と嘆いていた。

フィローはフィロで

「え!?師匠は男だったの!!」

と驚いていた。

師匠はフィローに向かって

「あの時は伝説の勇者って騒がれていて何処行っても落ち着かなかったんだ。

だから性転換して余生を過ごしていたんだ」

と説明していた。


 最後に師匠は

「今日ここに来たのは僕たちパーティに参加してくれないか。

何かしらのクエストに参加したりして。

僕たちなら伝説レベルのクエストにも参加できる。

そして一緒に僕の弟子を育てて欲しい」

と彼女に頼んだ。


 彼女は

「ちょうど暇してたから良いけど。

フィローも一緒なんだ。

まぁ良いけど。

その代わり僕をちゃんと女の子扱いしてよ」

と彼女は行った。

「そういえば自己紹介はまだだったね。

僕はオトエメ、魔法使いさ」


 これからしばらくこのメンバーで旅をすることになりそうだ。

 

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