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仲直り

 新しいショタ?が来て一夜が明けた。

名前をラブンルと言ったかしら。

まぁ、そんなことはどうでもいい。

朝起きると前夜喧嘩していたオトエメとラブンルが一緒の部屋から手を繋いで出てきた。

私は思いっきりビックリした。

前夜、あれだけ喧嘩していたのに。

一夜でこんな仲良くなるとは。

まぁ、2人は見た目は子供でも中身は大人。

前夜、何をしていたのかは想像が付く。

私がにやついているとラブンルは急にオトエメの手を振りほどき

「言っとくけどお前の思っているようなことは絶対にないからな。

俺たちは友好を深めただけだかんな」


「なんの友好を深めたんだか」

と私はちょっかいをかけた。

ラブンルは

「夜を明かして話が弾んでさ、一気に意気投合だよ。

お互い、話が盛り上がって」

オトエメが

「ラブンルが勇者として旅をしていたときの話、めちゃくちゃ面白かった」

と言うとラブンルが

「オトエメだって最強の魔術師だって聞いたときビックリしたよ。

その若さで全属性持ちだとか。

どおりで名前を聞いたとき聞き覚えがあると思ったぜ。

どんな修行をして世界一の魔術師になったのか過程を聞くとめちゃくちゃ面白かったぜ」


 私はそれでも

「ベッドの上でのお話、とても面白かったんだ」

と茶々を入れた。


 ラブンルは流石に呆れて

「何言ってんだ?

俺らは一睡もしてないし、ましてやベッドなんか入っちゃいないぜ。

確かに話ばかりしてたわけじゃないけど」

私は

「他に何やってたんですか?」

と笑いを堪えながら聞くとオトエメが

「後はボードゲームぐらい。

僕はボードゲームを集めるのが趣味でいろんな種類のボードゲームを持っているんだ。

女の子向けなものが多いけど。

ラブンルは気にすることなく遊んでくれた。

本当に盛り上がったんだから

3種類ほどのボードゲームをしていたら気がついたら朝になっていたって訳。

今度ラブンルのために男の子向けのボードゲームを買おうかなと思っているんだ」

ラブンルは

「気にしなくていいぜ。

男の子向けだろうが女の子向けだろうが俺は気にならない。

そう言うのは気にしない主義だから。

とにかく俺は勝ち負けが付くゲームだったらなんだっていいんだから」


 話を聞くと興味が削がれてきた。

なんだ普通の友達同士の関係か。

女の子同士だったら仲良くなったら手を繋ぐのは普通だし。

いや、ちょっと待てよ。

ラブンルって男の子じゃなかったっけ。

私はその事にツッコんでみた

ラブンルは

「俺は友達って言うものがなんなのか分からない。

そもそも孤独だったし。

エクローニ(師匠)は元結婚相手で友達ではない。

今でも愛してるけど。

おっと、余計なことはほっといて。

オトエメが友達がこういうものだって言うものだからオトエメの言うとおり手を繋いでただけだよ」


 なるほどと私は思った。

友達のいなかったラブンルがオトエメの指示どおりしただけなんだと。

そういえばオトエメも孤独だったって言ってたっけ

見た目女装男子と男装女子。(実際は服装どおりの性別)

しかも、ショタとロリ。

なかなかお似合いのカップルだ。

本人たちは自覚は無さそうだけど。


 ラブンルは

「同性と話してるみたいで楽しかったぜ」

オトエメも

「僕も初めて同性の友達が出来たみたいで楽しかった」

ここで言う同性とはもちろん、2人とも別の意味だ。

女の子に見える男の子、男の子に見える女の子。

しかもちゃんと性別に合わせた服を着ているのに異性装しているみたいに見える。

なかなかややこしいお似合いのカップルだと思う。


 しかし、気になることが1つある。

ラブンルとオトエメの後ろにいる人物だ。

一見、男性にも見えるし女性にも見える。

しかし、ここは男子禁制の場所(ラブンルと師匠は別)。

新たな男子は私は認めない。(但しショタは例外)

私は意を決して

「ところであなたは誰なの?

オトエメの部屋から一緒に出てきたけど」

と私は聞いてみた。


 その人物は

「私はビュッペです。

私の顔を忘れたのですか」

私は驚いて

「ビュッペってオトエメのゴーレムの!?

それにしてもだいぶ姿が変わったわね」

と言った。


 ビュッペは

「これには訳が有るのです。

お坊ちゃま(女)(オトエメ)は大の男嫌い、ラブンル様は大の女嫌い。

中間を取ってこの姿になったのです。

以外かも知れませんけど、私たちゴーレムは性別がないので見た目は如何様にも変化が出来るのです」

実に面白い性質だ。

今のビュッペはショートヘアの女性にも見えるし少し髪の長い男性にも見える。

どちらにも見えるように変化できるなんて凄いことだなと私は思った。

それにしてもゴーレムは奥深い。

オトエメも

「僕も初めてこの性質を知ったよ」

と驚いていた。

作った本人にも関わらず。


 ところでまだ問題が残っている。

それはラブンルが来た理由だ。

何にもなくここに来たようには見えないからだ。

私はそれをラブンルに聞いてみた。

ラブンルは

「おっと、忘れるところだった。

実は依頼があってな。

取りあえずみんなを集めてくれ」


 私たちこの家にいるみんな居間に集められた。


 ラブンルは

「最近、近くの村でスライムが発生してな。

そのスライムが村を荒らしているらしいんだ」

師匠は

「スライムぐらいだったら普通に勇者が討伐できるじゃないか。

何で僕たちに依頼が来るんだ?」

そりゃそうだ、ここに集まっているみんなは伝説クラスの人物ばかり。(私以外)

スライムなんて学生レベルでも討伐できるぐらい弱い魔獣だ。

ラブンルは

「それがただのスライムじゃないらしいんだ。

もう既にかなりの数の勇者が討伐失敗している」

師匠は

「そんな強いスライムなんて聞いたことないんだけど」

と反論すると

ラブンルは

「それがちょっと厄介な所なんだ。

実際、そのスライムはそんなに強くない。

今回の依頼は討伐ってっさっきから言っているけど実際は生け捕り。

珍しい知性のあるスライムらしいんだ。

殺したらいけない。

そのスライムはそれをいいことに勇者たちを逆に罠にかけたり、これは物理的な意味でだけど、生け捕り失敗する勇者が続出。

つまり悪知恵の働くスライムなんだ。

しかも三体。

三体同時に生け捕りにしないといけないんだ。

一体を生け捕りにしてもどういうわけかいつの間にか逃げられてしまう。

どんな囲いをしてもね。

密室から綺麗に逃げたときは流石にパニックになったそうだよ。

そこで自分で言うのもなんだけど伝説クラスの勇者が必要だという事らしい。

でも俺1人じゃ捕まえられる自信がない。

集団で一気に捕まえないとな。

そこでお前たちに頼みに来たと言うことさ。

ちなみに生け捕りにしたスライムは知性があるのでもちろん人権?もある。

しっかり教育して人間の常識を教えろってさ。

それも依頼内容に入っている」


 どうやら大変な依頼のようだ。

明日からスライム討伐(生け捕り)に出掛けることになった。

確かにここに集まるのは伝説クラスの人物ばかり。

依頼内容は簡単に済むだろう。

しかし、私の出番はあるのだろうか?

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