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 部屋に取り残されたなつと総司。沈黙が二人の間を流れる。

 話すことは山ほどあるはずなのに、久し振りすぎて言葉が見つからない。ましてやお互いの気持ちをさっき知ったばかりなのだ。

「「…あ…あのさ…」」

 話しだそうとするとかぶってしまう。

「な…何?総司から言って…」

「…い…いいよ…なつから話せよ…」

 お互い譲り合う。


「…久しぶり…だね……////////」

「……そうだね……////////」


 いつまでたっても話の進まない二人。横に並んで座ったまま、目も合わせられないでいた。

 しかし、こうやって二人でいる時間が嬉しくもあった。


 総司は勇気を振り絞り、なつの方へ向いた。そして、腕を引張る。

「……え…?」

 何をされたか分からなかったなつ。気付いた時には総司の腕の中だった。

「/////////…総司…?」

 総司の大胆な行動に、動揺するなつ。

「…顔…見ながらだと…恥ずかしいから…///////」


  トクン トクン トクン


 総司の心臓の音が聞こえた。規則的に聞こえるその音が、とても心地よかった。

「……なつ…」

「………何…?」

 総司は一度、深呼吸をし、意を決して言葉を紡いだ。

「……好きだ…なつのことが…大好きだ。」


  トクッ トクッ トクッ


 総司の心臓は、さっきよりも早くなった。

「…総司……あたしも…総司が好き…」


 ようやく見つめあった二人。お互い照れたように笑い、おでこを合わせた。

 そして、ぎこちなく、甘い口付けを交わした。


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