酷似
100万回のごめんなさいより
たった1回のありがとうを
君は知ってるかい
この世界がどうしようもなく理不尽なこと
僕は知らなかったよ
この世界がこんなにも輝いていること
駅前の神社の木の下で
僕は夜空を見上げる
真っ暗闇の黒の黒さと
たくさんの散りばめられた光
君も夜空を見上げてご覧よ
たくさんの輝くほくろがあるからさ
100万回の泣き顔よりも
たった1回の笑顔を
君は知ってるかい
この世界がどうしようもなく醜いこと
僕は知らなかったよ
この世界がこんなにも美しいこと
銀杏並木の黄色い絨毯を
鉄の塊に乗って走る
ヘッドライトのただの光が
銀杏の黄色に乱反射
君にも見せてあげたい
ただの日常の風景が澄んで見えるから
君に教えてもらったことは数知れず
僕は何かを与えることが出来ているだろうか
いつも不安で いつも恐怖して
それでも君が居てくれるから
僕もつられて笑顔になるよ
100万回の愚痴よりも
たった1回の感動を
君は知ってるかい
僕がこんなにも不甲斐ないことを
僕は知らなかったよ
君がこんなにもたくましいことを
愛することさえ分からずに
幸せの意味さえ分からずに
そんな僕の指を君は寝ながら握ってくれたね
とても暖かく ただ涙が零れ落ちる
君は知ってるんだね
僕よりもずっとずっとこの世界を
1人でなんか泣かないで
1人でなんか苦しまないで
1人だと思わないで
どうしようもない僕だけど
一緒にいることは出来るから
僕たちはみんな同じだから