保健室でわっしょい!
日が空くと、書き方忘れますね。
体育教師の見事な筋肉によって、俺は保健室のベッドの上に投げられた。
いや、寝かしてもらったんだろうけど、いまいち自分の感覚が良くわからない。
体育教師はゴモゴモと何かをいうと、ドスンゴスンという足音を立てて廊下へ出て行った。
寝ているはずなのに、波に揺られているように、視界が回る。
「タケッ!いったいどうしたのよ!?」
覗き込んだ顔には見覚えがある。
あぁ、白パンツの霧島さんじゃないですか。
「っ!!
・・・首・・・どうしたの・・・これ・・・」
霧島の冷たい手が首筋を撫でる。
「ッ!!!」
「あっ!ごめん!!」
まだ血の塊が残っていたのだろう。
今朝拭き残したやつか…いや、登校中に新しく吹き出たやつなんだろうな。
霧島は保健室の戸棚を勝手に漁ると、薬品やら包帯やらを勝手に取り出し、手当てを始めた。
「保健の先生、出張中なんだって…なんでこんなタイミングで…」
いや、霧島。保健の先生は悪くないぞ。
それよりも、勝手に手当てできるお前がすごい。
「よし、とりあえず出血はコレで大丈夫かな。
階段落ちた時の打撲とかは良くわからないから、ちゃんと病院行ってね」
病院・・・行けるかなぁ。
霧島は冷蔵庫の天然水を水差しに入れると、俺に飲ませてくれる。
なにやら良くわからない粉末も一緒に入れていたけど、それはなんだか良くわからなかった。
「コレ飲んだら、少し寝な。
体楽になるからさ」
グラングランしている視界と意識が、徐々に暗闇に包まれていく。
・・・俺、次に目を覚ます機会はあるのかな?
でも、心配そうに俺の頭を撫でながらも、どこか愛しむような眼差しの霧島の顔は、最後まで頭の中に残っていた。
・・・あと、いい匂いも。
仕事や家事の合間を縫って書いておりますので、超絶不定期連載ですが、そもそもココまで読んでくれた方はきっとのんびり付き合って頂けると甘えております。