自分の心を見つめて……
この短編の内容は私が思ったことを書き連ねていったものです。
また、私はかなり馬鹿な人間です。
意味が分からないと思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですから、そのような方はすぐに戻ってこの短編を忘れてください。
これは自分自身と向き合えなかった私の弱さを形にした短編で、少しずつでも自分自身と向き合おうと決意を表した短編ですから。
それでは、どうぞ……
昔から、何もかもを本気にならずに流されるままに過ごしていた。
勉強してもテストの順位が上がらないから現状維持程度に頑張って――
どんなに走っても周りより遅い自分がいるから倒れるほどの全力を出さずにいて――
変なやつだと思われてるのは分かっていたから、そのイメージに合う行動をして……まぁ、これは元の気質でもあったのだろうが。
そんな自分だから人から好かれるなんて微塵も思わないし、自分が誰かを好きになっても迷惑だろうと思っていた。
そして、そんな自分だから恋愛系の漫画などに憧れを持ったのだろう。
恋愛漫画の主人公たちはどんなにコンプレックスを持っていても必ず乗り越えていく。
そして、必ずハッピーエンドになるのだ。
これに憧れを持たない人はいないだろう?
……だが、それは結局のところ憧れでしかなく。
自分には絶対に起こらないことだろう、と完全に諦めて恋愛感情に対しての感覚をほとんどしまい込んでいたんだ。
〝自分を好きになるやつなんかいない〟
〝誰かを好きになっても迷惑でしかない〟
〝自分は好きだの愛してるだの理解できない〟
〝自分の好きは全部、友情の意味での好きなんだ〟
――そんな言い訳ばかりを並べて自分が傷つくことから逃げ出して……
――いつの間にか偽りの自分ばかりが前に出て、弱い自分は影に隠れていた……
――そして、それが自分の中では当たり前なんだと見向きもせずに肯定する。
完全に臆病者の自分が〝心の中〟に震えながらいた。
〝嫌われるのが怖い……〟
〝傷つくのが怖い……〟
〝他人に優しくしていれば嫌われない?〟
そうやって、他人に優しくして……
優しくすれば嫌われないと信じ込んで……
なにも変わらない餓鬼のままのカッコ悪い自分がここにいる……
――自分が嫌いだと分かったようなことを考える自分が嫌いで、その考えもカッコつけしい感じがしてさらに自分が嫌いになる……
完全に負の悪循環を自分の中に作り上げていた。
――
――――
――――――
――――――――
それでも。
こんな自分を頼ってくれる女性がいた。
〝待ってるのに!〟と怒ってくれる女性がいた。
女性にそこまでのことをさせて、自分がどれ程に馬鹿で酷いことをしていたのかを理解したんだ。
〝好きとかよく分からないけど、好きじゃなかったら一緒に出掛けたりしないよ〟
何て馬鹿で身勝手な台詞を吐いていたのか。
自分のことを見つめ直して、あまりにも酷く、怒られても仕方がないと思った。
そして、そんな自分がその女性に対してどう思っているのかも理解した。
――これからも2人でどこかに出掛けたい。
――この女性のことをとても大切にしたい。
理解した瞬間、そんな思いが溢れ出したのだ。
それでも、まだ臆病者の自分がいて、この思いを伝えることに躊躇を覚えてしまう……
だから……
もう少し……
もう少しの勇気が湧くまで待っててください……
「あなたが好きです。付き合ってください」
って必ず伝えるから……
閲覧ありがとうございました。
共感できた方も、できなかった方もいらっしゃることでしょう。
それも人間の個性。
私はそれでいいのだと思っています。
どうか、皆様が自分自身と向き合わないで後悔などをしませんように。
また、自分自身の中の可能性に気づけますように。