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GEM《ジェム》  作者: 武村 華音
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一週間(舞華&静斗)

二人の一週間を簡単に紹介。

二人はこんな風に生活をしています。

― 金曜日 ―

学校を終えて静と会う。

朝からドキドキしながら放課後を待っている。

最近は信也さんも一緒だけど会える事が嬉しい。

CD屋さんで待ち合わせて店内を見て回ったらすぐ傍の喫茶店で過ごす。

声は掛けないけど目立たない場所に金森さんが座ってる。

モデル級の美人な彼女を待ってる。

彼女の名は諏訪 綾香さん。

長身で真っ黒な腰までのワンレングスヘア、髪を掻き上げる仕草がすっごく色っぽい。

金森さんは彼女の事人見知りだって言ってたけど・・・全然そんな感じはしない。

彼女はCD屋さんで働いていて勤務中に私を見掛けると、気さくに声を掛けてくれる。

お姉さんみたいな人。

私が一週間で一番楽しみにしている日。

この日がなかったら私の生活は味気ないものなんだと思う。

― 土曜日 ―

自宅で過ごす。

ライブがある時は出掛けるけどそれ以外は家の中で本を読んで過ごす事が多い。

麗ちゃんもライブのある時は一緒に居てくれる。

でも、麗ちゃんは料理や掃除が出来ないから暗黙の了解で私の担当。

一人分も二人分もそんなに変わらないから構わないんだけど。

信也さんが出来るから麗ちゃんは特にやろうという気持ちにもならないみたい。

信也さんはかなり綺麗好きらしい。

らしいっていうのは麗ちゃん情報だから。

私は信也さんの家には行った事ないもの。

麗ちゃんの話を聞きながら私は羨ましいと思うばかり。

静と二人で以前のように過ごしたいな・・・。

そんな事ばかり考える。

― 日曜日 ―

寮に帰らなければならない。

だから午前中に荷物をまとめて寮に帰る。

そうすると昼食を寮で食べられる。

ちょっとだけ楽をする。

寮長も私が週末家に掃除をしに帰っていると信じてるので外泊許可もすんなりくれる。

寮長は両親が現在家に居ないことを知っているから。

「人が居なくても家は汚れるのよね。手入れは大事よ。特にあの問題児が荒らしてるんだったら掃除も遣り甲斐あるんじゃない?」

なんて言ってくる。

問題児とは当然麗ちゃんの事。

麗ちゃんと私は最初別々の部屋だったんだけど、ルームメイトの苦情が殺到して私と同じ部屋になった。

私は麗ちゃんの扱いにも慣れてるし、他人じゃないから押し付け易かったんだと思う。

私自身も知らない人より気が楽だ。

だから嬉しかった。

なのに、現在一人部屋状態。

― 月曜日 ―

学校から帰ってから、なんとなく寮でダラダラ過ごしてる気がする。

私は塾にも行ってないし、行こうなんて考えた事もない。

勉強は学校と家だけで充分だと思っているから。

稀に両親が遣って来て大量のCDを置いて行くんだけど・・・。

そうすると勉強も出来ない状態になる。

出来るなら十枚以内でお願いしたいんだけど・・・。

両親は私の成績なんてどうでもいいのかも知れない。

― 火曜日 ―

学校が終わってから外出許可を貰ってサークルに通っている。

何のサークルかというと手話サークル。

仲の良い同級生のお母さんが耳の不自由な方だったのがきっかけ。

最初は同級生に教えてもらってたんだけど、高等部に入ってからはサークルに通い始めた。

その方が上達が早いと言われたから。

そのお蔭で何とか日常会話くらいは交わせるようになった。

月に二回だけなのが残念なんだけど。

― 水曜日 ―

学校が終わると部活に行く。

家庭部。

何をするのかというと裁縫や料理を楽しみながらやる部活。

元々料理や家事が好き・・・というか、しなければいけない環境で育ったから、どうせなら楽しみながらやりたいなって思ってこの部に入った。

先輩達も顧問の先生も優しいし、すごく心地いい場所。

― 木曜日 ―

ルチア会(生徒会)の書記をやっている私は毎週ルチア様(生徒会長)の作業のお手伝いをしている。

ルチア会の選出というのは立候補なしの一斉投票。

教師や生徒達が彼女になら従います!っていう人物の名を書き投票する。

立候補なんてものはない。

とっても迷惑な制度。

毎年四月に行われるが、哀しい事に一度選出されると、ほとんど高等部卒業まで開放されることはない。

現在二年の私は来年度もやらされる確率が八割以上。

どうか来年は私の名前が書かれませんように・・・。

そう願うばかり。


― 金曜日 ―

大学の講義を終えると俺は大急ぎで待ち合わせ場所に向う。

最近は信也も一緒だ。

こいつは気を遣ってくれてるから文句も言えない。

舞華の事を心配してくれてるし、こいつがいれば安心だから・・・仕方ない。

あいつの首に掛かっているネックレスだけが俺を安心させてくれる。

でも、近くに居ても遠く感じてしまうのは俺だけなのか?

舞華・・・お前に触れたい・・・。

今まで以上に悶々とした状態になっている事は言うまでもないだろう。

― 土曜日 ―

一日バンドメンバーと過ごす。

次のライブの打ち合わせとか新曲の話をしてる事が多い。

ライブも基本的には土曜日だ。

平日のバイトが不足してる俺のバイト先は土日に休みをくれる。

俺がバンドをやってるのも知ってるから文句を言う奴も居ない。

恵まれた環境だと思う。

観に来てくれる奴も居る。

涼はよく泊まるけど信也や英二は大体夜までに帰っていく。

家で女が待ってるからだ。

それからは大体新曲の話ばっかだな。

涼が詞を書くし俺が曲を書くからだ。

長い付き合いだからやりやすい。

何気に貴重な時間だ。

― 日曜日 ―

日中はGEMのメンバーで貸しスタジオにいたり、バイトに行ったり。

ライブ前とライブ翌日はバイトを休んでいる。

練習と息抜きは不可欠だ。

金欠になったライブ前はいつものライブハウス、ABELのオーナーに頼み込んで練習させてもらう。

最近は俺達目当ての客が多いから、場所提供も快諾してくれる。

言ってみるもんだな。

取り敢えずまだ身の危険を感じた事はない。

でも、やっぱ月二回くらいが常識の範囲だと思う。

練習の時も麗華はほとんど出没する。

何で連れて来るかなぁ・・・。

出来れば置いて来て欲しい。

そう思ってるのは俺だけなのか?

― 月曜日 ―

大学が終わって出来る限りバイトをしている。

別に親の仕送りが足りないとかそういう理由じゃない。

親の仕送りは充分に足りてる。

余ってて貯金するくらいに。

CDを買ったりバンド活動費は基本的に俺の稼いだ金だ。

何か親に悪い気がしてそんな事に親の金は使えなかった。

ただそれだけ。

― 火曜日 ―

大学の講義が終わってラウンジで合流してから貸しスタジオに向う。

毎週火曜日は練習の日だ。

その一言に尽きる。

月に二回もライブをやるようになったから仕方なくバイトを減らして練習する事になった。

メンバーの講義が早めに終わる火曜日になっただけの話。

深い意味なんてない。

この日も麗華の来る確率は高い。

真面目に学校に行け!と思うのは俺だけじゃないはずだ。

― 水曜日 ―

大学の講義の後はバイトだ。

この日は結構長い時間働いてる。

稼げるときに稼ぐ。

それだけ。

帰ってからキーボードにヘッドホンを差し込んで曲作りなんてやることもある。

気が向いたらだけど。

― 木曜日 ―

上記に同じ・・・。

なんて変化のない生活なんだ。

ただ・・・違うのは明日になればあいつに会える。

そう思いながら生活してる事だろう。

明日が待ち遠しいと思うのは木曜だけだからな。

日付が変わった頃に時計を見て今日会える・・・あと何時間なんてカウントしてたりして・・・。

妙に気持ちが昂って寝つきが悪い木曜日。

あぁ・・・俺ってかなり女々しい。

ご覧頂きありがとうございます。


舞華は結構充実した一週間のような気がします。

静斗は・・・バイト&バンド三昧って感じですね。

ちょっと遊びで作ってみたんですが・・・UPしちゃいました。

申し訳ないので本編もUPします・・・。

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